午睡 | shingo722のブログ

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 「午睡」
 
 目が覚めたとき、乳白色の液体に浸されたような奇妙な空白の中にいた。時間の感覚が消失し、今自分がどこにいるのかさえ分からなかった。それから意識を断片的に拾い集めるようにして徐々に覚醒していった。どうやら僕は居間のソファーで昼寝をしていたらしい。キッチンから夕食の支度をしている匂いがした。たぶん肉じゃがか何かだ。窓からは西日が差し込んでいる。夕方の4時か5時といったあたりだ。
 昼の大半を寝て過ごしてしまうと、なんだか1日がとても短く感じられる。せっかくの休日なのにという思いもある。忙しいときには休みがあったらアレもしたいコレもしたいと色々考えているのだが、いざ休みになってしまうと、僕は大体このようにして何もしないうちに1日が過ぎてしまう。
 でもまぁ、こんなものだよな。そう思いながら僕はソファーの上で寝返りを打った。まだ心地の良い眠りの余韻が続いている。キッチンから夕食の時間を告げる妻の声がする。宵の口の時間がゆったりと過ぎていく。