「ノルウェイの森の『森』」
僕は今、マンションの自分の部屋で村上春樹著「ノルウェイの森」を読んでいます。もう何度読んだのか分かりません。僕は常にカバンに「ノルウェイの森」の上巻かもしくは下巻を入れて、暇があればそのページを繰っています。いや、正確に言うと、頭から最後まで読み返すというのではなく、折に触れてパラパラとページをめくり、目についた箇所を熟読します。そうすると、開いて読むたびに新しい発見なり興奮なりがあるのです。そのときの僕の精神状態、肉体的コンディション、そして置かれた環境により、目につく箇所も変わってくるようです。しかし、それらの一定の条件が整ったとき、僕は涙を流すほどにその文章に感動することがあります(本当に、涙を流すのです、喩えではなく)。そして、僕はこれから先どれだけ文章を書こうとも、これほどの文章を書くことは出来ない。こんな奇跡のように美しい、人の心を打つ文章を書くことは出来ないと思い、たまらなく切なくもなるのです。
ここまでの文章を一息に書きました。僕の感じたことを、何かの形にしておきたかったのです。皆さんも、読んだことの無い方は是非読んでみて下さい。そして村上春樹の織り成す文章の深い深い森の中に是非足を踏み入れてみて下さい。刺さる人の心には、本当に刺さりますから。