約束 | shingo722のブログ

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 「約束」
 
 「ねぇ、もしもよ、もしも私が今ケーキが食べたいって言ったらどうする?」
「もちろんすぐに買いに行くよ」
「夜中の2時に?」
「うん」
「でもそのケーキは有名なお店のケーキじゃなきゃ嫌だって言ったらどうする?」
「夜中の2時にやってる有名店を探すよ」
「バカね、あるわけないでしょ、そんなお店」
 彼女はクスクス笑いながら言った。
「じゃあね、私がもし、あなたのことなんかもう好きじゃ無くなった、他の男の人のところに行くって言ったらどうする?」
「いつまでも待ち続けるよ、君が戻って来るまでね」
「本当に待ち続ける?戻って来るっていう保証なんて無いのよ?」
「君の他の人なんて考えられないからね」
「よろしい」
 彼女は言った。
「今回のことは水に流してあげるわ。その代わり、二度と私との約束をないがしろになんかしないでよね」
「気をつけるよ」
 僕はホッとして言った。そして、女性との約束なんて絶対に忘れるものじゃないな、と思った。でも、上司との飲み会の約束だから、どのみち断り辛かったんだよ、などとは口が裂けても言うまい、とも思った。