「文章を書くこと」 | shingo722のブログ

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 「文章を書くこと」
 
 文章を書こうとするとき、僕は深い無力感に襲われる。それは砂浜の中から一粒の小石を見つけ出すような、深い深い無力感だ。自分には何も書けないのでは無いだろうか?書いたとしても、それはほとんど価値のないものなのでは無いだろうか?やがてそれは恐怖感に変わり、ひどい徒労感へと変わっていく。ファミリーレストランの片隅で、あるいは喫茶店の片隅で、僕はそんなやるせない気持ちを抱えたまま天井を見上げている。やがて店員がやって来て、3時間前に食べたランチの皿をおずおずと下げていく。窓の外ではそろそろ日が傾きかけている。僕はため息をついて席を立つと店を出て、夕方の街をあてもなく歩き始める。まるで突然の雷に打たれるように、天からアイデアが降ってくるのではないかという、淡い期待を抱いて。そして完全に日が沈んだ頃に家に帰ると、出来合いの弁当を食べて安酒を飲んで寝てしまう。眠りに落ちる刹那、僅かな構想らしき物が頭をよぎるがすぐに消えてしまう。そして、どうしようもない朝が来る。
 僕はありったけの力を振り絞って布団から出ると、身支度を整え、家を出る。僅かな可能性を求めて日々を生き、どこかの店の片隅で原稿を前に座っている。たとえまた、深い絶望と孤独のうちに眠ることになったとしても、それでも。