コーヒーの香り | shingo722のブログ

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 「コーヒーの香り」
 
「コーヒーの香りがする本って聞いて、君はどんな本を想像する?」
「さぁ、すぐには想像出来ないわ」
「休みの朝、コーヒーの香りで目が覚めて、愛する人と朝食を共にする。そんな気分にさせてくれる本のことだよ」
「何だか素敵ね」
 彼女は微笑んで言った。
「もちろん、人にはいろんなコーヒーの飲み方があって、それを飲むべき時間と場所がある。眠たくって仕方のない頭を無理矢理目覚めさせるためにコーヒーを飲む人だっている。でも僕にとっては、それが朝のひとときだったということだよ」
「いいわ」
 そう言って彼女はベッドから起き上がるとするするとシャツを羽織りながらキッチンへ向かった。
「素晴らしい小説の1ページを始めましょう」
 コーヒーを淹れる彼女の後ろ姿を眺めながら、こんな1日の始まりって悪くない、僕はそう思った。