「孤独」
人は誰しも、人生で一度は高い山に登り、深い孤独の中で己自身と向き合い、しかるのちに新たな自分自身を発見するのだ。これはある小説家の言葉である。また別の作家は、深い井戸の底で一人きりになり、己と向き合うことの必要性を示唆している。どちらにも共通していえることは、「孤独」である。
自己発見のためには孤独が必要である。しかし、確かに一つだけ言えること、それは他者という「鏡」の必要性である。他人との交流を通して己を発見すること、これもまた人生において重要なことである。それでなければ、筆者のように孤独な人間や、孤独を苦としない人間ばかりが真っ先に自己を発見して、より豊かな人生を送ることが出来るということになる。これでは不公平だし、そんなに都合の良いことは無い。
現代の発達した人間社会において他者とのコミュニケーションの重要性は散々言われて来たことであるし、重要なのはバランスなのである。要するに、他者との交流の中で発見する自己もあれば、ひとりになって初めて向き合うことの出来る自己もある。この両輪をうまく機能させた者だけが揺らぐことのない人生観を確立することが出来る。うーむ、人生とは難しいものだ。しかし、コミュニケーションって苦手なんだよな。