償い | shingo722のブログ

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 「償い」
 
 彼女が僕に与えたのは「赦し」などという生優しいものでは無かった。それは消えることの無い刻印、いわば「呪い」に近いものだった。
「問題はあなたが今後どのような態度をとるかよ。」
 彼女は言い放った。
「あなたが彼女にどのようなことをしてあげたのかは知らないし、知りたいとも思わない。でもあなたは私に対して彼女にしてあげた以上のことをしなければならいの。いわばこれはあなた自身の問題なのよ。」
 彼女はベッドの中でも償いを求めた。僕が奉仕するたびに彼女は艶かしく身をくねらせ、歓喜の声を上げた。
「さぁ、もっと私を悦ばせてちょうだい。あの女にしてあげた以上のことをしてちょうだい。」
 やがて彼女は絶頂に達した。それは哀しいオルガズムだった。なぜなら僕は彼女を抱くたびに、これまで以上にその娘のことを思い出さないわけにはいかなかったからだ。
 僕は自分の部屋に戻ってから(彼女は未だに僕が同じ寝室で眠ることを許さなかった)暗闇の中で自分の犯してしまった罪の深さを測ってみた。そしてそのまま地中深く降りていき、やがて自分自身では這い上がることが出来なくなった。