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書籍
〜万年初級者の残念な思考と姿勢〜
「マーケットは感情的に売買する人が損をするようにできている」
塩見勉[著]
をシリーズ的に考察していきたいと思います。
著者:塩見勉 プロフィール
関西を中心に資産運用や保険についての相談業務を行うファイナンシャルプランナー(FP)
FP養成講座講師を務める。
過去に証券会社営業部勤務
現在は神戸にある投資顧問会社で個人投資向けサービスを行っている。
それらの経験から得た著者の気付き
「資産形成を行うという事」
「トレーダーが陥りやすい罠」
「トレードの本質」
を詳しく述べてくれています。
僕の個人的見解では
かなりの良本でトレード手法云々の書籍を読む前に一番始めに読むべき書籍だと判断し
シリーズにして、まとめる事としました。
これから①資産形成を行うという事
資産形成を行いたいのであれば、FPの基本的知識、理論を学ぶのではなく
個人が実戦的に勉強して、独自の投資スタイルを身に着けた方がよい
僕の解釈
FPの基本知識は、現在の収入に対してどういう割り振りを行うべきか、無駄を無くし
出ていくお金を減らす考え方であり
「増やす」という考え方では無いという事。
増やすには、FP知識より、独自の投資スタイルを確立する必要があるという事です。
資産運用→ディフェンス(守り)
資産形成→オフェンス(攻め)
と、考えました。
また、ディフェンス(資産運用)より
オフェンス(資産形成)の方が難易度が高いという事になります。
オフェンスには必ずリスクがあるからです。
スポーツに例えてみて下さい。
「鉄壁の守り」を固めれば
相手に点を取られるリスクは軽減出来ます。
しかし、守ってばかりで攻めなければ点は入りません。
攻めながら守る必要があるということです。
その難易度の高い資産形成を行うには
「独自の投資スタイル」を確立する必要があります。
以下、そのプロセス
投資の成功者から直接指導してもらい
自分の投資スタイルの中核を築き上げる事。
ただし、成功者から「秘伝の手法」を教えてもらえるからではなく
マインドセットを養う為に学ぶ必要がある。
投資スタイルの確立は
人それぞれ顔や形、性格や考え方が異なる様に、成功者から学んだ事をそのままやっても同じ結果にはなりません。
資金量や金銭感覚、費やせる時間、性格、目的など
まず、己を知り
自分に合った投資スタイルを確立する必要があります。
余談ですが、自分の虎の子の資金を他人に任せる投資信託は別記事でも記述したとおり
論外です。
世の中の仕組みとして
無思考者は搾取される様に出来ています。
何も考えず、勉強も努力もせず
勝手にお金が増えるというのは「夢物語」です。
どこにわざわざ"カモ丸出しの人"に対して
親切にお金を与える人間がいるでしょうか?
資本主義でビジネスは言わば"戦争"
お金は奪い合いなのです。
「たまたまのラッキーは長続きする訳がない」という事と
カモを分析して
カモ好みの撒き餌をして
引っ掛かりやすい仕掛けを作って
「やっと捕まえたカモを他人にあげる訳がない」
という事です。
資産形成の世界は魑魅魍魎が集まったサバイバルなのです。
次回のこれから②では
著者の経験から投資の成功者と失敗者には
共通点が多く見られる事について詳しく述べてくれているので、その辺りを考察します。
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