自分の作品を額に入れよう!~額装初級編~ | アトリエの本棚

嬉しい事に・・・


僕が大好きで尊敬する絵描きさんの一人

「色鉛筆・三色工房」 のしいにゃんさんが

12月17日から新宿で開催される

クリスマスアート展(詳しくはしいにゃんさんのブログで!)

に参加されるようです!


しいにゃんさんの作品が生で見れると思うと

いまから鼻血が出そうでしかたない:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


しかもそのしいにゃんさんに

額装の初歩を教えていただけませんか?と

頼まれてしまったら立ち上がらないわけにはいかない


と!言う事で

特別企画?


「自分の作品を額に入れよう!」~額装初級編~

と題し

額縁選びにコツなんかをまとめてみましょう!



僕の文章力でどれほど伝えられるか疑問ですが・・・

額でお困りの人はしいにゃんさんだけではないと思うので

がんばります!

お客様でもとっても多いのですが

「自分の作品は額に入れるほどのものではない」

「額に入れても額に作品が負けてしまう」

とおっしゃれられるかた非常に多い


ノンノン

自分が一生懸命描いた作品だからこそ

額に入れるべきだと思います

もはや自己満足全然OK!


額に負ける?

ノンノン

ちゃんとした額の選び方をすれば

いくらだって引き立てる事が出来ますよ!



「でも高いでしょう?」

と思う方も多いと思います


確かに安いものではありませんね

ただピンからキリまであります

やりかた次第では凄く安く良いものを作ることも



と言うことでまず手始めに額縁の相場から行きましょう



額縁にはいくつか種類があります

わかりやすい所で4つ



①ポスターフレーム


ポスター等を入れる額

非常に安くて軽いがアルミフレームで

ダストカバー(ガラスの所)が塩ビ版で裏の板もダンボール

【塩ビ:ペラペラで傷つきやすく反射する上に静電気も起きる】


サイズの企画はOAサイズが多い(A4とかB4とかのサイズ)

B4くらいで¥1,400くらいだったかな?



②デッサン(水彩)額


いわゆる一般的な額縁

額縁によるが1~2cmくらい厚さもあるので

作品にそれなりに厚さがあっても入れられる


サイズが特殊でわかり辛いサイズ



インチ    254×203


八切(ヤツギリ) 303×242


太子(タイシ)  379×288


四切(ヨツギリ) 424×349


大衣(ダイコロ) 509×394


半切(ハンセツ) 545×424


三三(サンサン)  606×455


小全紙(ショウゼンシ)660×509


全紙(ゼンシ)   727×545


大判(オオバン) 850×660


*全てミリ表記となっています


額縁でかなり違いますが

太子サイズくらいで¥3000程度



③油絵額


油絵用の額

厚みがあってキャンバスなどを入れられる

高いし重い


F4サイズくらいで¥4000程度


④オーダー額


その名の通りオーダーフレーム

受ける人次第ではどんなものでも入れられます

立体物から変わった加工まで

サイズや厚さなどの自由に決められます


ただしべらぼうに高い

通常の額縁の3倍以上の値段


A4くらいで¥10000とか・・・




これが主な額

もっと細かくすれば色々ありますが

これだけわかっていれば充分だと思います



わかりやすいのはポスターフレームですかね

サイズも一般的だし

値段も安いし軽い


ただし種類も少ないし

シンプルなものがほとんどです

厚みもないので基本的には

本当に入れるだけと言うのが多いですね




やはり作品の入れるなら

僕としてはデッサン額に入れてもらいたいです


サイズは非常にわかり辛いのですが・・・

対比としてはA4とかのサイズに比べて

正方形に近いです


Fサイズ(スケッチブックとかキャンバスのサイズね)に

対応して作られているサイズ

紙の規格では上記のデッサンサイズにピッタリ入るものは

ありません


じゃぁどうするか?


ここからが「額装」と言うものになってきます



綺麗に入れるためにマット加工を

お店にお願いしましょう


マット加工ってなに?って方がほとんどかと思いますが


マットってこういうものです↓



アトリエの本棚

こういうマットを入れてサイズを調整します


マットにもいろいろあります

厚さや紙の質、色も沢山あります


お店によって取り扱っているものや

料金も違ってきます


ちなみに僕のところは少し高めだと思います

上記のデッサン額の寸法でいくと

太子サイズでだいたい¥1,200くらい

加工費材料費込みです


参考にしてみてください




さてここまで来れば

額装を入れるために何を注文するかはOKですかね?



額を選んでマットを選べば良いわけです




では作品に対しての額の選び方から


まずはサイズ選び

マットを入れると考えて

作品より大き目のものを選ばなければなりません


どのくらい大きいものが良いか

理想としては

マットの幅が5cm~7cm程度取れれば理想です


ちなみに上の写真の僕の作品はだいたい5cmくらいです



次に色や形ですが

額に入れる作品の色合いや雰囲気で決めると良いでしょう


といっても額縁自体形はいろいろありますが

あまり色の種類がなかったりします


探せばもちろんありますが

基本的には

金、銀、白、黒、こげ茶、白木

がほとんどです


赤や青やピンクの額もありますが

上の六色が一番無難なのでやはり多いですね


特に白、こげ茶、白木はあわせやすいので

冒険をしないならこの辺から選ぶのが良いかな?


選び方がなれてきたり

接客してくれる人がセンス良い人だったら

いろいろ冒険するのも良いと思います



ちなみに僕は冒険大好きです



今回失礼ながらしいにゃんさんの作品を例に出させて頂きます

作品はしいにゃんさんのブログで!  



しいにゃんさんのプロフ画像のイラスト

個人的にこれ大好きなのでこれを額装するとしましょう


女性がほっぺに手を当てて幸せそうな顔をしたイラストです

赤みがある作品です


全体の柔らかさを生かしたいので

ここではあまり濃い色の額を使わないほうが良いと思います


白、もしくは白木が良いかな?


しいにゃんさんの作品はどれもそうですが

とても清潔感があるので白い額は間違いないと思います

変に装飾の入っていないシンプルなものが良いですね


でも個人的な趣味としては少し幅広めでシンプルな額

色は木目がある白木系の額が良いかなぁ




その次にマット

実は額縁以上にこちらで全ての雰囲気が決まります


極端に言えば額は何色でも良いけど

マットは慎重に選んだほうが良いです


そのくらいマットの色一つで作品の雰囲気変わります



それをふまえたうえで

マットを選びます


マットの色は沢山あるので迷いそうですが

ちゃんと色のしぼり方をわかっていれば

2から3択程度だと思います



まず注意するのは作品の紙の色

どういうことかと言うと


例えば真っ白な紙に描いた作品は

真っ白なマットを入れても調和します


しかしすこし黄色っぽい紙に描いた作品を入れるとき

真っ白のマットを入れてしまうと

少し紙が古ぼけたように見えてしまいます


なので少し黄色っぽい紙に描いてる場合は

その紙より濃い色のマットを入れたほうが

落ち着きが良いです


これは白系のマットの場合ですね



もし色の付いたマットを入れるのであれば

やはり作品に使われている色で同系色のものが良いでしょう


間違えないのは淡い色のマットを入れると確実に合います


例に出しているしいにゃんさんの作品だったら

薄いピンクとかね



ちょっと濃いめのピンクのマットでも

幸せ~な感じして可愛いと思います



お店にマットサンプルがあるはずなので

額とマットと作品をあわせながら選べます


両方決まったらお店に依頼すれば

早いところならすぐに切ってくれます

うちは30分でお渡ししています





そうそう

大事な事を一つ忘れていました

展示等に使うならガラスの所をアクリル板に

差し替えたほうが良いです


アクリル板に変えてくださいと言えば

やってくれるはず


ガラスとアクリル板の違いですが

全く逆の性質を持っているので

用途によって使い分けるのが良いでしょう




ガラスの特徴


利点


反射しないので作品が綺麗に見える

傷が付きづらい

静電気がおきない



難点


重量が重い

われる

結露してしまう





アクリルの特徴


利点


軽い

われない

結露しない



難点


反射するので作品が見辛い

傷が付きやすい

静電気が発生するのでほこりが付く




単純に綺麗に作品を見せたいならガラスですが


展示会やお子様のいる家などに飾るなら

断然アクリルのほうが良いですね


重量も軽いので配送なども安く出来ますし

安全性はかなりあります




う~ん・・・

とりあえずこんなもんだろうか?

足りないものとか合ったら追記するかもです


わからないことありましたら

コメントでもメッセでも下さいませ♪


ご希望があれば中級編やります(笑)



それでは長くなりましたが

しつれいしま~す