最強に気持ちいい施術 | 身体の使い方の秘訣 〜運動の土台、整体の土台は、身体の使い方スキルUPにあった〜

身体の使い方の秘訣 〜運動の土台、整体の土台は、身体の使い方スキルUPにあった〜

身体の使い方をレベルアップさせる秘訣を公開しています。

美しい姿勢、変幻自在な動き、対人関係におけるベストな「間」、疲れにくい体質の構築など、身体を「思い通り」にデザインする方法、整体施術をレベルアップさせる方法についてお伝えします。

● 最強に気持ちいい施術

こんにちは、山崎です。

人間の身体には「快感」と感じる方向があります。

しかし、身体が辛い人や心が辛い人ほど、知らない間に「不快」と感じる方向へと身体が引っ張られています。

不快と感じる方向へ、身体が向いていればしんどいのです。


何が不快で、何が快感なのか。

僕たちは日頃、自分の身体に無頓着なので、どの方向へ意識が向けば快感なのかすら分かっていません。


赤ちゃんや幼児の間は、無意識に「快感」の方向へと身体が動かされます。

ただ、年齢を重ねるにつれて判断基準が「頭」になるので、「身体」が何を求めているのかが分からなくなってしまいます。

そして、いつの間にか身体は不快な方向へと動かされることが多いのです。


快・不快というのは、動物レベルの脳で起こっている感情(情動)です。

「ホメオスタシス」という概念を広めたアメリカの生理学者ウォルター・B・キャノン博士は、ストレスが掛かった時の反応を「闘争・逃走反応」と名付けました。

動物が生命の危機に晒されて「恐怖」が働いた時、自律神経を交感神経に働かせ、闘うか逃げるかを差し迫る反応です。


動物は、交感神経に身体が傾けば「闘うか逃げるか」の行動を起こすため、ストレスを溜めることなく解消できますが、

僕たち人間は「行動」を起こさないため、ストレスは蓄積される一方になります。

ストレスが溜まった状態だと脳は不快な情動となるので、自律神経を上手くコントロールすることが難しくなってしまうのです。


このストレスの蓄積が「病気」の大きな要因になると僕たちは考えているので、

・決断が迫った時には何らかの「行動」を起こすこと
・毎日「歩く」こと(全身運動すること)

を推奨しています。


僕たちセラピストにとっての役割は、

お客さんの不快な方向に働いている身体を、快感の方向へと導くこと。

心と体をスッキリさせることが僕たちにとって重要な役割です。

ストレスを逃がしてあげるんです。


この快感の方向を理解し、誘導することができるようになれば、あなたはお客さんにとって「唯一無二」の存在になれます。

唯一無二です。

この快感の方向を感じ取れるセラピストが「皆無」だから、あなたがマスターすれば唯一無二になれるのです。


超気持ちいい施術を行う3条件とは、

1)感性を高めること
2)ストレスを減らすこと
3)繋がる身体を作ること


です。

この3つを徹底的にマスターすれば、お客さんはあなたの虜になります。

テクニックも必要なくなり、触っているだけで技になるのです。


それでは、この3つの要素について簡単に解説してみます。

1)感性を高めること:相手の身体を触った瞬間に、ストレス度(ストレスの量)や快感の方向を感じ取る能力が必要です。

2)ストレスを減らすこと:自分の身体にストレスがあれば、相手との「接点」である手のひらに快感が伝わりません。自分の筋肉に負担を掛けるだけになるので、自分の身体のストレスを取り除いてください。

3)繋がる身体を作ること:相手との接点(触れている箇所)だけでなく、相手の全身(脳)まで快感を届けるには、自分の身体を繋げること(運動連鎖)が必要です。


例えばお客さんの腰を触る時、余計な力を入れずとも、触っているだけで快感へと導ける触り方があります。

お客さんの身体を触っていると、快感と求める方向や強さがあるのです。

感覚のやり取りによる動物的な「究極のコミュニケーション」なので、脳の奥底からの快感が得られるようになります。


お客さんは身体から無言のメッセージを発信しています。

しかし僕たちセラピストは、お客さんの無言のメッセージを無視し、セミナーなどで学んだ施術テクニックを使ってしまうのです。

・先生からそう習ったから
・リンパの流れはこうだから
・筋線維の方向はこうだから
・本に載っていた矢印の方向はこっちだから

という理由で身体を触りますが、そこにお客さん個人の身体は存在していないため、テクニックを駆使することがお客さんのメッセージを理解することとは繋がりません。

目指すのは、身体レベルのコミュニケーションですね。


お客さんが身体から発する無言のメッセージ。

この無言のメッセージを汲み取ることを「気遣い」と呼びます。

日頃から、人に対して気遣いをすることがお客さんのメッセージを理解することにも繋がるので、周りの人を気持ち良くする行動を起こして欲しいと思います。

友だちと横並びに歩かず他人にも気を遣い、喫茶店で大声で話して周りに迷惑が関わらないよう気を遣うこと。

自分以外の人や、店員さんが気持ち良く働けるようにすること。


これらは、気遣いレベルを高める必要がある「最強セラピストに課せられたミッション」だと思って毎日取り組んでください。

周りから好かれる自分になると、いつか良い結果が返ってきますから。

あっ、あとは1日1万歩、歩いてください。


お客さんの身体は、

「こっちの方向が超気持ちいい」
「その強さが超気持ちいい」


と、こちらの施術に「気持ちいい」と応答(反応)してくれます。

その反応を見逃さないこと。

僕たちはお客さんに対して「技術」を押し売りするのではなく、お客さんと心の通った身体レベルのコミュニケーションを追求していきましょう。

身体レベルのコミュニケーションは超気持ちいいですよ。