● AKB戦略
こんにちは、山崎です。
身体の使い方セミナーシリーズ(和身塾スクール入門編)の3日間を受講される方が、定員の15名に到達しました。
当初15名に設定した理由は、日曜日のみの開催を考えていたため、15名の定員にさせてもらったのですが、木曜日の昼、夜へのコマも増やしたので、もう少し定員までの余裕ができました。
「全9コマ、できれば全部参加されたい」
という方もおられたので、増やして正解だったなと思っています。
『体幹の講座』であれば、木曜昼、夜、日曜昼と本質的には同じ内容にしますが、エクササイズ自体は同じ『体幹の講座』でも、コマによって部分の内容は変わります。
参加者の取り組まれている内容、経験、興味などによって、本質は変えずとも、運動という部分は変えていくからです。
各々の欲求になるべくお応えする内容にしたいので、参加者には質問をさせていただいていますが、早速『いろんな欲求』に触れ、各々の成長を想像すると楽しみになってきているところ。
先日の和身塾スクールでも、40代のおじさんたちの『お尻の弱点』を指摘したら、「あぁ、そうかー」と喜んでくれたみたいです。
自分の身体が思い通りにコントロールできない理由が、自分自身で明らかになることは嬉しいことなんですよね。
それを、どうやって工夫して改善していくか。
自分の身体を変えていく楽しみは、ニンテンドーDSをやるより楽しいはずです。
現在、岩手県や宮城県からも足を運んでいただいていますが、今回、宮城県や山口県、石川県からもお越しいただけるそうです。
その行動力は『意思の強さ』の現れですから、他者とは違って行動できる自分に『自負』を持っていただければと思います。
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AKB戦略
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このメルマガは、健康産業に従事している人も多いはずなので、今日はビジネス面でのヒントを提供しようと思っています。
20代、30代前半のトレーナーや治療家、セラピストらは、大抵、『自分より年齢の高い顧客』をターゲットとしています。
それはそれでOK牧場。
爽やかで、愛想が良くて、純粋に一生懸命取り組む若者に対して、僕のようなおじさんやおばさんは『若さ』に魅力を感じ、投資をすることがあります。
他人にお金を払ってサービスを受ける時には気分が良くなりたいですから、おそらく一般的なおじさんは、おばさんよりも若い娘から元気をもらいたくなるはずです。
アイドル、グラビアアイドルの賞味期限は、一般的に『23歳』が目安と言われているようです。
つまり、25歳という年齢ですらハンデなのです。
健康産業に従事している人は、23歳ではなく30代前半ぐらいまで『若さ』を武器にすることはできますが、30代半ばぐらいになると若さの魅力は一気に失われてしまいます。
社会からは『大人』として、厳しい目で見られてしまうんですね。
明るさ、元気さ、笑顔、向上心、一生懸命さ。
こういうものさえ備わっていれば、AKBのように卓越した能力を兼ね備えていなくても、ビジネスとして成功することは可能です。
おじさんやおばさんは、身近なアイドルと接しているだけでも、充分に気分が良くなるし、気持ちも満たされます。
この気持ちは僕も分かってきたので、本当におじさんになってきたんだなーと実感しています。
「若い」というだけで、社会から『愛される存在』なのでしょう。
しかし、年齢を重ねてしまうと、若さという賞味期限は切れるので、若さを武器にしている人に『価値』を感じなくなってしまいます。
AKBのメンバーが30歳前後だったら、こんな人気は維持できていないはずですから、運営側も常に若く元気のあるメンバーを増員することで、視聴者に飽きさせない工夫をしています。
20代そこそこで、「賞味期限が切れる」というのは酷ですけど、それが社会の現実なのでしょう。
結婚したら、おじさんはトキメキがない(あってはならない)ので、何かちょっとした『潤い』が欲しいはずです。
ただ、そこまでトキメキに高い『欲求』があるわけじゃないから、「クラスで4、5番目にカワイイ子」で充分に満たされます。
頑張っている子を見かけたら、応援したくなるのがおじさん。
一般のおじさんやおばさんも、自覚はなくても、そういう感覚で20代、30代前半の人と接しているのではないかと思います。
僕が若い頃は、この戦略を取ることを拒みました。
簡単に言うと「愛される存在」として社会から応援してもらうのではなく、自分が顧客を愛して応援する存在になろうと。
明るく元気に、一生懸命頑張って、身体でも鍛えていれば、それはそれで、顧客からの支持を得られたかもしれません。
しかし「若さのバブルは崩壊する」と直観的に感じてしまったので、ダイエットとか、筋肉とか、そういう『軽いフレーズ』に反応される人を顧客の対象にしたくありませんでした。
軽いフレーズに反応される人は、おそらく自分も『軽い対象』として扱われてしまうと感じたからです。
短期的な戦略として、20代、30代前半の人が今の売上をアップしようと思えば、明るく元気に、笑顔で一生懸命に頑張っている姿を表現すれば、何とかなるかもしれません。
しかし、若さの賞味期限は必ず切れます。
幾ら一生懸命に頑張っていようが、クライアントに本当の価値を提供しない限り、新たな興味の対象へと移行されてしまうのが、厳しい社会の現実なのです。
他者に愛される存在から、他者を愛する存在への昇華。
僕が若い人に「後輩に自分の全てを注いでみろ」とアドバイスすることがありますが、僕自身が10年以上、後輩たちを指導してきました。
自分の全てを後輩に伝えると、後輩たちは目を輝かせてくれます。
自分の伝えることに目を輝かせて聞いてくれる存在がいることは、指導者にとって『最大の喜び』となります。
この最大の喜びを常に味わっていたいため、もっと後輩に喜んでもらいたいため、「もっと成長せなアカン」と自分を鼓舞するようにすることが、結果的に自分の成長にも繋がってきます。
大人のビジネスとして成功させるには、戦略的なビジネスを勉強することも大切でしょうが、『他者から愛される存在』であることを卒業し、『他者を愛する存在』へ昇華することが大切だと確信しています。
まだまだ多くの人は、他者に口頭で伝える際、インターネット上で表現される際、「自分を良く魅せよう」という意識が働いてしまうことでしょう。
しかし、その段階は早く卒業しなければなりません。
僕は普通に語っている時、普通に文字を書いている時に、なるべく「自分を良く魅せないようにしよう」とすら心掛けています。
実力や人間性は、滲み出るものであり操作するものではないと。
だから、なるべく実力の3割引の表現を心掛けていますが、それは過去に自分が本当の実力もないにも関わらず、エラソーな表現を使っていたことを、「恥ずかしい」と感じるようになったからです。
10年間ブログを書き続けているので、その経験の中で苦い経験も味わっているから、教訓になっているんでしょうね(苦笑)
では、他者を愛する存在へ昇華するには、どうすれば良いか。
それは、前述にもあるように、
『後輩への愛を注ぐこと』が経験的に最良の手段ではないかと思います。
既に独立されている人、自立されている人であれば、自分の取り組みに対して強い興味を示してくれているクライアントに、自分の全てを注ぐような心掛けで挑まれてみてください。
最後にマザー・テレサが、黒柳徹子さんに伝えた言葉を紹介します。
僕が一般の人よりも、自分の生徒さんやクライアントさんを大切にしているのは、マザー・テレサの言うように「愛はまず手近な」があり、関わったことのない他者を救うことはできないからです。
まず、できることは自分に強い興味を示してくれている人への貢献。
その貢献とは、『自立』のための貢献ではないかと思っています。
参考になれば嬉しいです。
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