● セラピスト自立への道
パーソナルトレーナーの山崎です。
『個別セラピスト&整体師養成講座』は、全6名1回ずつが終了し、2回目が始まっている方もおられます。
全12回(遠方の方は個別対応)の長丁場ですが、最初は技術の技の部分。
ダンスで言えば、振り付け。
歌で言えば、メロディーと歌詞。
料理で言えば、レシピ。
ここを出来るだけ早めにお伝えして、術の部分である身体の使い方、快の触り方を、後半にじっくりと行なって質を高めていくという過程を辿ります。
技は覚えれば、誰でも出来ますよね。
ですので、肝心なのは術なんです。
この術を死ぬほどやれば、クライアントにとって唯一無二の存在、業界内で圧倒的な存在になることも、不可能ではありません。
死ぬほどやらなければ、技しかない、いわゆる普通の人で終わります。
「会社(店)に行って仕事をして、飯を食って、屁をこいて、寝る、たまに旅行に行く」
みたいな、人間らしからぬ、創造のない人生はつまらなくないですか!?
オヤジになっても、「俺、こんなことやってやるぜ!」と、口先だけでなく実際に行動を起こせて、多くの人に感謝してもらい、強く共感してもらえる人生。
そんな夢みたいな現実を実際に起こすには、本質と呼べる術の部分を、頭おかしいんじゃないか?と言われるぐらい、徹底的にやり込む必要があるのです。
術を徹底的にやり込めば、技の意味が身体で分かるようになってきて、自分で技を工夫できるようになります。
そして、いずれ技を超えられる存在となるのですが、術をやり込まない人は、他人から教わった技をそのまま一生やるしかない人生になってしまいます。
『個別セラピスト&整体師養成講座』では、そういう実践の場と、講義の場があります。
講義は机上の空論で終わらないように、課題というか、人を見るようにしてもらっています。
顔らへんから得られる情報であれば、表情、笑い方、目の色、肌の色、肌の荒れ具合、匂い、声の質や方向性、鼻のかかり具合、、、
コミュニケーションや会話であれば、話の内容、テンポ、相手との関係性、その人の持っている価値観、場の役割を果たせているか、、、
体温、血圧、白血球分類、親との関係、、、
それらに、ようやく肉体(骨格筋)が加わって、
その人のストレスを見る眼、身体の意識として観察する眼、洞察力を養ってもらいます。
せめて、ここに書いていることぐらいは見れて、初めて人の身体を触るようにしましょう。
話すテンポが早い人は交感神経系へ傾きがち、それに相手との間を気にせずに、自分のことばかり話している人であれば、ほぼ間違いなく交感神経系。
相手をまくし立てるように話す人は、脈が早く、心臓が活発に活動し、酸素供給量が多く活性酸素の発生も多いのではないか、口内炎が出来やすかったり、胃や腸の働きが低下していないか、血糖値やコレステロール値にどのような影響を与えるのか、もしくは与えないのか。
神経系、内分泌ホルモン系、免疫系、、、
これらが、どのように働いているのかが、少しずつ見えてくるようになり、その要因とも遭遇することが出来るようになります。
もちろん、全てのストレス要因を発見できるはずはないのですが、大きいところで、本質的なところの要因に突き当たることが出てくるようになってくるのです。
まずは、自分の身体から変えること、自分を観察することがスタートです。
次に、大切な家族や仲間に対して、主観的な目を持たず、客観的に観察すること。
そういうことを習慣づけると、今まで見えなかった世界が見えるようになるのです。
解剖学、生理学、経絡、、、、
そういう観点から人間の身体を観察する人は別に存在しているので、そういう観察眼を欲している人には、そちらへ行ってもらいましょう。
『個別セラピスト&整体師養成講座』では、全人格的全体運動体として、人間の身体を観察し、対応しましょう。
最近、みなさんに伝えるために、今まで得てきた知識を整理していましたが、「やっぱりこんなことを言葉として知っていても、実際には全然役に立たないなぁ」と実感しました。
分からないことを知りたいという、知的好奇心を満たしている割合が大きかったなと。
それはそれで、自身の人生が幸福になるから良いことですね。
人と接した時、最も大切なことは『勘』が働くことです。
分析的に人の身体を見るのではなく、一発で相手の能力を見抜き、即対応できる訓練を欠かさないこと。
そういう過程を経て、セラピストとして自立して行きましょう。