● 嬉しくなったのでメールしてしまいました
パーソナルトレーナーの山崎です。
いや、ビックリしたのは、こちらです。
まさか、そのような背景をお持ちだとは思っていませんでしたし、和身塾スクールのメンバーも同じ思いだと思います。
このメッセージを掲載するにあたって、自身の道徳観に対して自問自答を繰り返しました。
僕に対する想いを綴ってくださっているのであり、みなさんに公開するためにメッセージを送ってくださったのではないと。
掲載許可をいただいてからも、何度も自問自答して今に至ります。
自分たちの仲間が、こんな想いを持って稽古に励んでくれて、そして変化があったという現実をどう受け止めるのか。
もし、自分が同じような状況に陥った時、Mさんと同じような振る舞いが出来るのか?
と、問うていただきたいんです。
もし、肩凝り、腰痛があるとしても、このような大きなストレスがあった場合、癒やしとか、骨格を調整するとか、「そんなレベルの施術では無力だ」ということは分かるでしょう。
随意筋の無意識反射が起こっているわけですが、その無意識反射が起こる要因であるストレスと、どのように向き合い対処していくのか、人の身体を整えるというのは、そういう仕事だという自覚を持っていただきたいんです。
人の身体に携わる仕事に就く人は、その人の人生に対して真剣に向き合わなければならない。
もう、いい加減に自分の利益ばかり考えて、技術は「こんなもんでいいや」と満足する人は業界から去れ!
とまでは言わないにしても、肩凝りや腰痛で来院された場合にも、そのような背景をお持ちかもしれないということを念頭に置いていただきたいんです。
僕も同じような状況に陥った時、偉そうなことを書いていても、そういう発言をしていても、心の準備が伴っていない状態で身近な人の死があれば、無力感や罪悪感に苛まれ、何をやっても立ち上がれないという状態になるかもしれません。
たとえ、ストレスの対処法を学んでいたとしても、簡単に対処できるという問題ではなく、その経験をした人にしか分からないことだと思います。
しかし、そんな苦しみや悲しみを自分のことのように受け止めてくれて、一緒に頑張っていこうと心を許せる仲間がいれば、どれほど心強いだろうかと想像します。
これは想像の範疇でしかありませんが、悲しみが共有できる仲間というのは、同情するわけではなく、一緒に答えを探していく、光が差し込む道を追求していくという覚悟を持つとういことです。
この覚悟が持てない人は、本当の仲間とは呼べません。
『言葉掛け』にしても、その言葉が本当に相手の心に届いているのか?
記号としての言葉を発しているだけではないのか?
相手の心に響く言葉、相手の身体に浸透する手でなければ、人に影響を与えることは出来ないのです。
パーソナルトレーナーや整体師、セラピストという人の身体を扱う仕事をしている人は、クライアントさんと本当の信頼関係が構築できるぐらいの器を持たなければならない。
本音を語っていただけるようにならなければならない。
という僕なりの指導哲学があるので、この関係性をどのように構築していくのかは、永遠のテーマでもあります。
僕自身が今のままで良いわけがなく、状況を理解できる、気持ちを共有できるぐらいの器にならなければ話にならない。
と思わせてくださるメッセージでした。
人間の特色で最も大きなものは、二足歩行ではなく、『創造のための想像力』を持っているところです。
より良い自分、より強い自分、より良い環境、より良い社会、、、
こういうものを創造していくための想像力を持つことが、ストレスコントロールの最大のポイントだと言えます。
心因性に重きを置いてストレスの処置を行なっても、それは大脳の表層の自己認識であるわけですから、そのようなアプローチでは効果が薄いのです。
心身のバランスを整えることのできる、本物のセラピストになるための第一歩として、『快の触り方』に近付いていただきたいと思います。
大脳ではなく、脳幹へと響く、本当の関係性が築ける触り方ができるように。。。