パーソナルトレーナーの山崎です。
国際疼痛学会の『痛みの定義』では「痛みは常に主観的である」と明言されています。
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ファイザー製薬|疼痛.jp より引用
『痛みの定義』
それでは、「痛み」とは何なのでしょうか?
国際疼痛学会では、「実際または潜在的な組織損傷に伴って起こるか、またはそのような言葉を使って述べられる感覚的・情動的な不快な体験」と定義しています。
また、注釈の中で、「痛みは常に主観的」であり、「痛みを訴える患者の痛みの経験が、組織損傷に由来するか、情動的なものが含まれているかを区別することは困難である。患者が自らの体験を『痛い』という表現で訴えるのであれば、痛みとして受け入れられるべきである。」と記載されています。
つまり、「痛み」は身体(組織)が傷つくことなどによって起こる痛みもあれば、損傷がないのに起こる痛みもあり、個人の主観的な感覚・体験であるため、他の人と共有することが難しい症状といえます。
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北原雅樹 痛みは常に主観的である ilihori 2010 No 3 40-47
●国際疼痛学会が発表している痛みの定義の中で一番重要なのは、「痛みは常に主観的である」ということです。
●難治性疼痛の原因
・病態そのものが難治性であるもの 幻肢痛、視床痛、脳梗塞後の痛み
・患者側に難治性になる要素がある 心理社会的バックグラウンド
・医療者側が難治性にしている 実はこれが一番多いのが現状
●痛みは常に主観的であり、MRIやCT,X線には写りません。画像診断は痛みに関してはあくまでも補助的なものでしかなく、たとえ見つかっても画像診断で椎間板ヘルニアがみつかったからといって、それが本当に腰痛の原因であるかどうかは、臨床診断したうえで決めるべきものです。
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2011年1月25日になりました。
今年に入って、
Aさんは、「もう25日も経った」と言い、
Bさんは、「まだ25日しか経っていない」と言います。
25日(客観的)でも、それをどう捉えるかは本人次第(主観的)ということでしょう。
「痛みは常に主観的である」ということは、本人のこころの持ち方も関係してくるのでしょうね。