多事争論(時事所感) -51ページ目

チャレンジ

大手総合電機メーカーの東芝に
不適切会計が指摘されていた問題で
歴代の社長3人が辞任、
副社長など経営幹部も含め合わせて8人が辞任する、
という事態になってきました。

不適切会計問題について
第三者委員会の調査報告書、
約300頁以上に渡る調査報告書の中に
数十回も繰り返し出てくる言葉があったそうです。

「チャレンジ」

この「チャレンジ」と呼ばれていた業績の設定目標値を
達成するよう担当者や部署に
強引に迫っていたそうです。

この業績目標値、会見の中で田中社長が
「必達目標値」と呼んでいた。

無理矢理な必達、必ず達成しなければならない、という強引なやり方が会計操作へとつながってしまったようです。

問題は
こうした誤った方向に事が運びそうな時に、
それに対して異議を立てる、異論を唱える、反対する
そうした発言が自由に出来ないことが
誤った事態を招いてしまう。

次期社長に兼務就任予定の室町会長が指摘する
企業風土の刷新が必要でしょう。


自由に発言出来る、企業風土、風通しが悪くなると
昔も今も大抵ろくなことがない。

政治も企業も同じことが当てはまる。





東芝の社内改革も含め、
訴訟や刑事責任追求にも発展しそうな今回の不祥事、
創業140年の企業信頼の回復のために
社員、従業員の方々には頑張っていただきたい。



良い意味でのチャレンジを期待したい。



機を逸した法案反対の声

これまでは国会周辺や首都圏の一部でしか見られなかった安保法案反対のデモ行進や集会。

私感ですがここにきてやっとという感がします。
安保法案反対の市民運動や集会などが全国各地に起きている様子が伝わってくるようになってきました。

個人的には
安保法制化への論争が国民全体でなされ
盛り上がることを期待しています。

しかしながら
この安保関連法案についての反対運動や論争は遅かったように思います。


衆院委員会可決の際
野党議員たちがあれほどのビラパフォーマンスをしていたのは、
自公連立与党と野党の数からお分かりのように、
衆院通過、参院から60日ルールで衆院へ返され、参院再通過で法案成立になる。

野党は法案成立の必然を理解していたからこそ、
歴史の記録に残るが故の
テレビパフォーマンスだった訳です。






翌日のニュース記事によれば、
ある野党議員たちが
「安保法案反対のいい演出ができた」
「これで何とか野党の面目は保てたんじゃないだろうか」
という具合の内容を記者に語ったようです。

あの 強硬採決反対!! のビラ紙を
カラフルに印刷、用意周到な様子からも
負け戦前の体裁繕いの準備と思えば
非常に分かり易い。

民主党等野党側は法案審議を継続したい。
けれども与党自民党、
安倍内閣側は
継続しても野党側の重箱の隅をつつくような質疑応答を重ねても
時間の無駄と判断。
委員会可決に至った、というところでしょう。


委員会可決、衆院通過で何らかの不可抗力が働かない限り、
法案成立となるでしょう。




そして今やっと全国各地で法案反対の声や運動が増えてきています。


機を逸したように思います。
反対するには遅かったと思います。

それでもこれを機に
議論をしてほしいと私個人は思っています。


記憶は定かでないが、
約20年程前か、讀賣新聞が年明け元旦の朝刊に
「憲法改正私案」
というのを大々的に掲載したことがありました。

讀賣新聞は学者や研究者、識者等集め改正私案を
これ以後も度々私案を提唱、新聞紙面に掲載して
憲法改正について読者や社会に問題提起していました。

あれから随分と時は経ったけれども、
憲法改正や安全保障政策について
議論も国民の関心度も理解度も
上がったのでしょうか。







賛成派も反対派も
言うべきことは
はっきり言うべきであり、
そうした議論が
大きな社会的運動や国民全体的な論争に発展していけば、
政府を動かすことがある。
世界の歴史を見ても
そうしたことはあります。

こうした何か大きな「圧」が生じないと、
私達日本人というのは 
なかなか動かない傾向があります。

関心を持って、
理解を深めて
大いに議論してほしいと思います。





























罪を贖う

罪を贖[あがな]う

贖罪[しょくざい]
 
金品や善行によってその罪を償う。罪償い。



先日、アニメ監督の宮崎駿さんが
沖縄に関する問題について
日本外国特派員協会で胸の内を語っていました。


「沖縄の過半数以上の人が基地に反対している」

「沖縄の人々に申し訳ないと思っている」



最近宮崎駿氏は
沖縄問題を長く取材したジャーナリストの鳥越俊太郎氏と
辺野古への基地移転の反対運動を支援するための
「辺野古基金」の共同代表に就きました。


また沖縄の久米島町の銭田森林公園に
子どもたちの交流拠点施設の建設を町側と進め寄贈するそうです。 



「贖罪だと思っています」








私個人の考えを述べれば、

第二次大戦の惨憺たる沖縄戦があり、
日本が敗戦占領から独立を果たしても
米国占領下だった沖縄があり、
そして在日米軍の大部分が集中する
現在の沖縄がある。


沖縄に感謝こそすれ、
沖縄について
どこぞの通信社の記者発言のように
沖縄のことを悪く言うのは
あまりに無知であり
あまりに配慮が無いと思います。


補足すると
この記者発言、
那覇空港拡張工事の埋め立ての土砂に関して、
沖縄県議会が環境保護を目的に
土砂規制条例を成立させたことを受けて、
時事通信記者が菅官房長官へした質問内容が問題になっています。

この条例化で基地造成による辺野古沿岸の埋め立て工事に支障が出る可能性も
指摘されています。


通信記者が言うような
「国が沖縄を見限る」
ではなく、その逆で
「沖縄が国を見限る」
そんな喜ばしくない方向に流れていくかもしれない。

沖縄のおかげで日本の本土列島を含めた
安全保障政策や保たれた平和も
沖縄の多大な貢献度を失えば
損得勘定で言うつもりはないが
その代償は大きいでしょう。


それほどに沖縄について
感謝は忘れてはならないし、
真剣に沖縄について話をしないといけない。

沖縄で機運が高まり、
「反本土」「沖縄独立」「琉球復国」
などの運動や潮流も笑えない話。


いがみ合ってばかりでは
何も始まらないし、
何も変わらない。

まずはお互いを認め、
話し合いの機会をもつ。

時間はかかるかもしれないし、
越えるべき壁が幾つもあるかもしれない。

けれど、
他人事ではなく、真摯に丁寧に対話すべきであります。


宮崎駿氏の言う
私達本土側の贖罪というのも、
一つの考え方であり、
私達本土側もその沖縄のために
何が出来るのか
考えてみてはどうでしょうか。


私個人は宮崎駿氏の発言内容全て支持するわけではないが、
一つの考え方としてあっていいと思います。