ディズニーは確かにすごいが、持ちあげすぎじゃね? | 日常の中の非日常

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タイトルを変えてみた。
仕事のことなんかも書いてみたり。

いつからやろか、ディズニーの経営がすごいとかTDLの運営がすごいとか掃除がどうこうとかキャストがなんだとか、やたらとディズニーのやり方が素晴らしいと無条件に手放しで評価されるようになったのは。

おもてなしとか掃除とかスタッフを育てるとか、いろいろと本が出てるなぁ。

こちらはアマゾンでの検索結果。これでも21冊出てるんやなぁ。

以前から思ってたけど、これを改めて見て、ホンマにそんなにすごいのか?という風に思う。

いや、何度か訪問したことあるけど、確かにすごいと思うし、徹底するところは徹底している。2011年の3.11のときには、園内のゲストに対して、食事やら毛布やらを出して対応したらしいし。他にもディズニーの対応が素晴らしいという声は枚挙に暇がない。

でもね、忘れちゃいけないのは、東京ディズニーリゾート(TDR)の立地の良さは、他のテーマパークと比べて群を抜いている、というところ。

日本は東京の一極集中なので、東京に近ければ近いほど有利になる。30年前に浦安の埋め立て地に建設して、電車はもちろん、空港からでもバスで来られるようにしている。電車も、多少面倒ではあるものの、東京駅から乗り換えなしで舞浜に行ける。この立地条件は恵まれ過ぎ。

比較して、例えばハウステンボス。あそこはかなり行き難い。交通の便はかなり悪いんだよなぁ。たとえ面白かったとしても、何度もそこに行く気になるかというと、ならない。ホテルも安いのから高いのまで何種類もオフィシャルホテルが近くにあり、無料送迎バスがあるホテルも周辺にあるTDRと選択肢がないハウステンボス。そこからして差が付いているよね。

例えばシーガイア。は、行ったことないんだが、宮崎は行ったことある。宮崎はホンマに行き難いんだよ。東国原氏が知事としてガンガンPRしても観光が盛り上がったってのは聞かない。それくらい行き難いんだよ。そんなところに誰がわざわざ足を運ぶかって。

しかも上記の両者、周辺に何もないんだよね。ハウステンボスに行ったら、ついでに他のところに行く、って選択肢がほぼない。TDRなら東京のどこにでも行けるからなぁ。

何を言いたいのかというと、TDRの現在の大成功は、立地の良さが大きな要因なんじゃね?という話。人がたくさん来れば、その状態に胡坐をかかない限り、リピートを招くためにサービスの拡充が進む、結果としてリピートが増え、リピーターに新しい体験をしてもらうことで更にリピートを促進させる、という好循環が進むはず。それが客商売の基本だから。

客がたくさん来ることでそこに胡坐をかいてしまうとそこで終わりだけど、そうしなかったのが成功の要因ともいえる。

あと、老若男女全てを相手にする、とかって戦略じゃなくて、ターゲットを若い女性(子供含む)に絞ったのが功を奏したと思う。男が女に引っ張られて行動するケースとその逆で比べたら、全社のほうが遥かに多いだろうと思う。そこがハマったんじゃないかな。

でもやっぱり立地ですよ、立地。これだけ絶妙の立地を取ることが出来たのは大きい。

そしてそれに近いのがUSJ。それなりに客を招いてそれなりに流行ってる。これも立地の良さが大きいよね。伊丹からバスで一本で行けるし、新大阪からも(乗り換えはあるものの)電車で簡単に行けるし。

あと、USJはQuicPayが使えるのが、個人的にはデカイ。これはTDRでも使えるようにしてほしいわ。てか、QuicPayは日本全国どこでも使えるようになってほしい。ポストペイだから楽でいいんだよね。って、個人的な事情が強過ぎるな。

結局は立地が良いか悪いか、ってのが一番大きな要素なんだと思う。おもてなしとかなんだとかはプラスアルファ。客が来ないとおもてなしもクソもねぇからね。

そこを騙されちゃいけないですよ、ってことです。もちろんディズニーのおもてなしとか経営理念とかその辺はすごいと思うけど、それも立地の良さがあってこそ。それを理解せずに「ディズニーの経営方針を真似するぞ!!」「やはりおもてなしだ!!おもてなしが全てなんだ!!」と妄信的になっても意味ないですからね。

まあ何もしないよりも遥かにいいけどね。

そんなことを思ったりしたわけです。