
ーー今日のコーチングはたくさん話した。だから、コーチングはうまくいった」……と思っていませんでしょうか?
多くの時間、一生懸命に話した内容は、本当に伝わっているでしょうか?
以下では、うまくいくコーチングについて検討していきます。
本日もコーチングでした。現在、1日に7〜9名程度の方と個別面談を行いますが、ほとんどのケースで、受講生側が話す時間が長いです。
というのも、課題を理解しているかどうかについて、受講生自身に話してもらう場面が多いからです。
もちろん、こちらからも、知識や考え方をレクチャーする場面はありますが、多くの場合、質問に対して、「……の場合はどうですか」と水を向けると、「そういうことであれば……ということですね。腹落ちしました」というように、笑顔で帰っていかれます。
今回コーチングをした方は、予定時間は30分だったのですが、私が話していた時間は、約1分半だけでした。
話を聞きながら、適宜質問を行い、方向性に問題がないことを確認しながら進めていきました。
私は、コーチングする際は、常に、相手の話を聞いた上で、「その場合はどうしようと考えていますか?」、「どういうトラブルが想定されますか?」、「そのトラブルにどう対処しますか?」ということを確認し、受講生自身で考えることができているかを確認していきます。
コーチの話す時間が短いほうが、成果につながっていると言えるのではないでしょうか。
知識が足りていない場合や、勘違いがある場合、また、気づくことができていないポイントがある場合にのみ、簡単なレクチャーを行うようにしています。
一から十まで、全て教えてしまうのは、コーチングではないと思います。
自分一人で進められるようにするのがコーチングの目的です。その目的との関係で必要な質問を投げかけ、受講生に気づいてもらうことが大切です。
故・野村克也氏がおっしゃっている「気づき」を大切にする必要があります。
間違っても、受講生自身の気づくチャンスを奪うようなことはしてはなりません。
なお、質問に対して、常にフラットに対応することを心がけています。
理解が不十分であることが明らかな回答が返ってきても、表情を変えることなく、追加で質問をしていきましょう。
「そのようなこともわからないのか……」というような態度で接してしまうと、今後、腹を割って話をしてもらえなくなります。
コーチに必要なのは、常に一定で、安定した状態ではないでしょうか。
相手が安心できるように、常にフラットな状態でいるようにしましょう。
【今回のポイント】

- コーチは質問するのが仕事である。
- コーチの話す時間が短いほうがうまくいっている。
- 気づくチャンスを奪うのは厳禁!
- 常にフラットな状態で接する。