かわぞうの小説集「官能小説・ひとりごと・etc」 -73ページ目

官能小説「放課後の夜~奈津子~」八十八

密会するようになってから3ヶ月ほど経ったある日の夜、相田は突然ホテルの浴室で奈津子に放尿するところを見せてくれと言いだした。


奈津子は驚いた。今までそんなことを言う男はいなかった。


結婚する前につきあってきた数人の男達も、現在の夫も、皆どちらかといえば性生活においてはタンパクで、変わったことは特に何も言ってこなかった。


入れて、出して終わりといった感じだった。


奈津子ははじめのうちは相田の要求を断った。が、そんなの人に見せたことがない、恥ずかしい、と言っても相田は執拗に迫ってきた。根負けして仕方なしに頷くと、相田は奈津子の両手をとって幅15センチほどある湯船の縁にしゃがませ、股を開かせ、この体勢で放尿してくれと言った。


してくれと言われても、相田の顔が自分の股間を覗き込んでいるせいで緊張してしまってすぐには出てこなかったが、しばらくもじもじしているうちに催してきて、思った以上に勢いよく黄色がかった熱い尿が股間から迸った。


猛烈に恥ずかしかった。


その様を見つめる相田の輝きに満ちた目を、奈津子は今でもはっきりと覚えている。


相田のモノがギンギンにそそり立っていたことも…。


すっかり興奮した様子の相田は、その場で奈津子の体を求めた。かつてないくらいの激しさで。


しかし、そのあと相田が放尿する様を見たいと言ってくることは一度もなかった。


そのかわりと言うのは変かもしれないが、相田はそれ以降、何か殻を破ったかのように実に様々な「アイデア」を奈津子に提案した。


おもちゃを使おうと言ってきた。ろうそくを垂らしていいかと言ってきた。縛っていいかと言ってきた。下の毛を剃っていいかと言ってきた。車の中でしようと言ってきた。


体中、顔面から腋から手の指から足の指から、全てを舐めてきたこともあった。


多少は抵抗があっても、大概のことは受け入れてきたが、どうしてもできないと思ったこともあった。


それは、奈津子のあられもない姿を撮影させてくれという願いと、尻の穴を責めたいという願いだった。


奈津子がそういった願いに難色を示すと、相田はすぐにふてくされた顔をした。奈津子に対する態度も極めてぞんざいになった。


後から振り返ってみれば、要するに相田は今までやりたくてもできなかったことを奈津子の体を使ってやってみたかったのだろう。


実際、同じことを二度要求するのは稀だった。二度目を要求してきたとしても、それは一度目の時の感覚を忘れたから取り戻すためにやるという感じだった。


相田との逢瀬が刺激的だったのは間違いない。満足だったかどうかは別として。


夫とはもうだいぶ前から性生活がなかったし、自分のいない時間が増えたことに大して関心を持たないとぼけた夫の態度に呆れ、失望してもいたからだ。


ところが、相田はほとんど何の前触れもなく、ある日突然に別れ話をきりだした。


それが保健室で良雄に抱きつかれる1ヶ月ほど前のことである。