かわぞうの小説集「官能小説・ひとりごと・etc」 -68ページ目

官能小説「放課後の夜~土曜日~」九十一

良雄の告白に、衝撃を受けた。


「 話しちゃいけないとは思っていたんだけど…達也のヤローが、いつものお前と違う、何かあったんだろ?ってしつこく聞いてくるから…つい言っちゃったんだ。 」


奈津子は呆然としながらも、良雄のクラスの中で無邪気に明るく人なつっこい達也の姿を思い出した。


両の手のひらで顔を覆った。


(大いにあり得ることなのに…どうして口止めしておかなかったんだろう…。)


体中がカッと熱くなり、嫌な汗で額が濡れた。


達也のあの性格だと、二人のウワサが広まるのは時間の問題ではなかろうか。これほどのスキャンダルを誰にも喋らずに黙っているのは想像しにくい。


(どうしよう…。)


深い沈黙の中で方策を考えようとするのだが、頭が回らない。


良雄にもう少し詳しく話を聞いてみようと思った。


「 彼には…どういうふうに話をしたの? 」


「 ……いや、まあ…ありのままに。ヤっちゃったよって。 」


意識が揺れ、不快な熱に襲われる。


「 それで、彼はなんて? 」


「 すげえビックリして…マジかよって。何してんのかわかってんの?って言って…その後は爆笑してたな。 」


目の前が暗くなる。奈津子は手のひらで両目を覆い、ため息をついた。


「 ウワサになるわね…これは。 」


「 そうかな…達也にはここだけの話だぞって口止めしといたけど。 」


奈津子はもう何も話したくなくなった。げっそりした顔でベッドを降り、浴室に向かった。


立ったまま、勢いよく熱めのシャワーを頭から浴びる。


壁に手をつき、深く深くうなだれる。