犯罪事件と経済政策 | 進撃の庶民 ~反新自由主義・反グローバリズム

本日は、河合範安様の寄稿コラムです!

痛ましき犯罪と経済思想がリンクしていた?!!

経済思想における「合理的経済人」「サプライサイド(供給側重視)」は回り回るとどのような思想にいたるのか?

興味深い分析をぜひともご覧くださいませ!

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犯罪事件と経済政策~河合範安様

河合は犯罪事件と経済政策を分析してみました。
今回分析したのは、今年の成人式での振袖詐欺事件と一年半前の相模原での数十人殺傷事件です。
両事件共に、供給力・生産力の増強ばかりを主張し、需要力・消費力を無視する馬鹿な犯人によって引き起こされましたが、犯人の経済思想には新古典派経済政策のみで、ケインズ経済政策がありません。
つまり、
物やサービスを沢山作って売りまくれ!!
それを購入する奴のことなんか知ったことか!!
という狂信思想が起こした事件でした。

しかし、物やサービスを購入するお金を、中小企業も低中所得層も持っていないのです。
だから、お金をこれら中小企業や低中所得層に薔薇蒔き(バラマキ)や減税や給付や助成金や賃上げ等の様々な手段で持たせないといけません。

現状の日本では、物を作りまくっても、購入する人がいませんから、余計に作ってお金を無駄にするよりは最初から作らないという経済縮小状態が続いています。
物やサービスを提供しまくってるのですから、それを購入しまくれるぐらい国民にお金を持たせないと、経済は停滞してしまうのです。

そうすると、インフレになるという人もいますが、需要力・消費力を増やすにはインフレにして、お金の価値を減少する前に使用させた方が良いのにす。

現在の日本みたいな供給過多の経済下では、民間や国民に様々な手段でお金を回しまくるだけで、経済が成長します。
現にアメリカは、供給過多の経済下で経済が長期停滞した後、第二次世界大戦が勃発し、軍需産業に政府がお金を大量に薔薇蒔き(バラマキ)ましたが、そのおかげで米国民の給料が激増し、アメリカは世界の半分のGDPを占めたのです。

明治維新や高度経済成長も大量薔薇蒔き(バラマキ)がもたらしたのです。
我々日本国民はそのことを思い出す時です。



『はれのひの成人式振袖詐欺事件
篠崎洋一郎の倒錯』

2018年1月26日19時の横浜市に振袖詐欺犯の篠崎洋一郎が謝罪会見に登場した。
彼の経営手法を読んで、経営素人の河合すら、あまりのいい加減さに呆れ果てた。
少子化のみならず、着物を着る機会が減少しているが、そのような需要が縮小している着物業界で、あまりに野放図な経営拡大戦略を取っていたからだ。
筑波店・横浜店・横須賀店・鎌倉店・松戸店・八王子店・福岡店と次々と数年のうちに新しい店舗を開いていったという。
当然、そんなに着物を買う人が俄かに増えるわけなどあり得ないから、バタバタと経営難や閉店、人件費も嵩み、終いには給料未払いになってしまった。
需要力が不足しているのに、供給力ばかり引き上げた経済音痴の篠崎らしい哀れな末路である。



彼の経営センスのなさが良く分かる話だが、篠崎並みに馬鹿なのが、ここ30年間の日本政府である。
日本政府は、お年寄りや女性や移民による労働力を増やし、供給力の向上にばかり精を出すが、肝心のモノやサービスを購入する需要力の向上には全く力を出さない。
需要力増強の為には、お金を使用しまくり、大量に民間市場や国民に薔薇蒔き(バラマキ)まくり、減税をしまくるしかない。
”革命”が三度の飯より大好きな安倍総理は、供給力増強の生産性”革命”を主張するが、需要力増強には無関心だ。
供給力増強・需要力無視のアベノミクスが、はれのひと同じ末路を辿るのは明白である。
篠崎の末路は、安倍の末路である。



『相模原市のやまゆり園障害者殺傷事件』

あの凄惨な悲劇からもう一年半が経つ。
相模原市で起きた障害者を数十人殺傷した事件では、植松聖が狂信的な思想から犯行に及んだ。
簡単に言えば、植松は障害者を供給力・生産力向上に役立たない、また障害者が需要力・消費力向上だけするから殺さねばならないと考えて犯行に及んだと語っている。
新古典派経済学のみ学び、ケインズ経済学を学ばないからこのようなおかしな発想になるのである。

現在の日本経済は需要力・消費力が足りないのである。
だから、障害者による需要力・消費力向上は日本経済に役立っているのだ。
しかし、経済音痴の植松にはこの真理すら分からなかった。

植松は低賃金の介護士で大変だったそうだが、それなら何故自らよりも弱い立場の障害者の方々を殺傷したのか?
植松がすべきだったことは、介護士の賃上げを果たす為に、我々進撃の庶民みたいに日本政府に積極財政を求めるべきだった。

ところが、植松は何をトチ狂ったか、狂信的な安倍信者に陥り、安倍晋三を尊敬すらしていた。
彼の思想は完全に転倒していた。
安倍政権の緊縮財政政策で自らを含む国民の給料が低いのに、その安倍政権を強烈に応援していたのだから。

https://www.google.co.jp/amp/s/mamorenihon.wordpress.com/2016/08/06/植松聖は安倍首相のことを尊敬していると話して/amp/

上記のホームページのように、植松が強烈な安倍信者である証拠はいくらでもある。
植松は逮捕直前時に
「世界が平和になりますように
beautiful japan!!」
と最後のツイートをしたが、安倍の著書に「美しい国日本」がある。



『生活保護バッシングでは状況は良くならない』

経済を知らぬ者達が、生活保護受給者を執拗に叩いている。
その者達の中には、低賃金で働いている者達も多いが、それなら生活保護受給者ではなく、積極財政やそれに連なる賃上げをしない日本政府を徹底的に批判すべきである。
生活保護受給者も日本経済の需要力・消費力向上に貢献している。
少なくとも生活保護受給者の方々は、生活保護受給者を叩く連中よりは日本経済に貢献している。

”生活保護叩きに奔走する者達には、生活保護受給者を叩く暇があるなら、積極財政で日本国民の賃上げを推進しろと言いたい。



結局、我々積極財政派と緊縮財政派では、障害者・生活保護受給者を需要力・消費力向上の貴重な戦力と見なすか、供給力・生産力向上に役立たないお荷物と見なすかで、根本の経済観が全く異なるのだ。
我々積極財政派は、絶対に負けるわけにはいかない。

(了)


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