財政ファイナンス、及び中央銀行・金融システムに関する議論 | 進撃の庶民 ~反新自由主義・反グローバリズム

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その他、「財金協調型の名目GDP水準目標政策のすすめ」

 

「中央銀行の存在意義と機能限界」

 

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財政ファイナンスに関する望月夜と桂木さんとの議論 https://togetter.com/li/1161911

中央銀行・金融システムに関する望月夜と桂木さんの議論 https://togetter.com/li/1165847

上記2つのtogetterは、財政ファイナンスの支持者(?)である桂木健次氏と、タイトル通り財政ファイナンス、及び中央銀行・金融システムに関して議論した一連の流れをまとめたものである。

関心あれば是非通読願いたいが、いかんせん長いので、要点を箇条書きしていきたい。

・財政ファイナンスと国債発行支出に本質的な違いはあまりない。形成される政府負債(統合政府負債)がベースマネーであるか、国債であるかの違いに過ぎない。

・そもそも、ベースマネーは租税貨幣論からすれば、徴税前借として発行される本質的な政府負債である。
(参考:MMT集中講義①Tax-driven monetary view(租税貨幣論)と決済ヒエラルキー https://ameblo.jp/nakedcds/entry-12235237419.html
「お金」「通貨」はどこからやってくるのか? https://note.mu/motidukinoyoru/n/n74d8077c009f

・したがって、国債発行だろうが財政ファイナンスだろうが統合政府負債の増加という面では同じであり、財政ファイナンスに切り替えたとしても財政再建がなされるわけではない。(そもそも財政再建を目指すべきというドグマ自体が問題)

・中央銀行が行っているのは、国債とベースマネーの比率の変換(による短期金利調節)だけ。その意味で国債は、財源調達手段ではなく(直接の財源調達手段はベースマネー発行)、金融調節手段に過ぎない。
(参考:中央銀行の存在意義と機能限界 https://note.mu/motidukinoyoru/n/n3d0f6613440e

・国債発行によるベースマネー調達においては、中央銀行が適宜発行・回収して財政の円滑化に努めているので、履行上の問題は全くない。問題はインフレだけだが、それは財政ファイナンスでも同じなので、わざわざ国債発行より財政ファイナンスを選好する理由はない。

・高橋財政では、まず財政ファイナンス(中央銀行直受け→支出)を行ってから、国債売りオペを行うというスキームが取られていた。現行のシステムとの違いは、最初に行われるベースマネー供給が、中央銀行直受けか、間接引き受けか、というところだけである。
 


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