前回のブログ で、テニスのウィンブルドン選手権の男子シングルスで、
地元英国人選手が75年優勝していない話をしました。
今日は、ドーヴァー海峡のお向かいさんの国での似たような話です。
そう、フランスですね。この時季のフランスといえば、皆様ヴァカンス中かな?
そして、車で移動する先にやってくるのが、世界最大の自転車ロードレース、ツール・ド・フランス です。
(赤い部分クリックどうぞ。ウィキペディアの説明へ飛びます。以下同じです)
今年も、先週の土曜日にスタートし、24日のパリのゴールまで(途中2日の休息を挟む)
熱戦が繰り広げられます。
(今年は日本人選手の出場がなかったのがちょっと残念)
さ~て、そしてこっちも英国と同じ問題を抱えること「25年」です。
つまり、25年前からこっちフランス人選手が総合優勝していないのです。
(総合優勝者=パリのゴールまでのトータルタイムが最も短い選手)
今月の本ブログのヘッダー(以下に同じのを用意しました)は、私がこのレースの存在を知った頃の
トップ選手達です。
(その頃は、NHKの週末のスポーツダイジェストでちょこっと映像が流される程度だったけれど
TVにかじりついて観てました。フランスについていろんなことを知ったキッカケの一つです)

みんな、黄色いシャツを着てます。
このシャツがツール・ド・フランスのレース中に総合成績首位の選手が着る、
「マイヨ・ジョーヌ(Maillot Jaune) 」です。意味は、そのまま「黄色いスポーツシャツ」。
(写真は・・・世界中のあちこちのページから拾ってきております、済みませんmOm)
上の6人の選手は、左から次のとおりです。発音難しい方がいますので(笑)、カタカナにはしません。
(カッコ内は出身国と、総合優勝年)
Laurent Fignon (France、1983・84年)
Pedro Delgado (Spain、1988年)
Bernard Hinault (France、1978・79・81・82・85年)
Miguel Indurain (Spain、1991・92・93・94・95年)
Greg LeMond (USA、1986・89・90年)
Stephen Roche (Ireland、1987年)
もちろん彼らは、当時の私のヒーロー達であります。
(特に、アイルランドのRoche選手 は大々ファンだった・・・私の「アイルランド好き」起源の一つですから!)
(Indurain選手 は、1994年にフランスでの別のレース にて走っているのを生で観たことがある)
そして、この中の、Hinault選手 が1985年に総合優勝して以来25年、
フランス人の優勝者は出ていないワケです(惜しい年はあったけど)。
「まだ25年」なのかもしれませんが、実はこっちのほうが問題は深刻かも。
何しろ、現状、総合優勝を狙えそうな選手が皆無なので。
「可能性ゼロパーセント」と言い切って差し支えないくらいです。
今年の優勝候補も、スペイン・ルクセンブルグ・オーストラリア・ドイツ・カザフスタンの選手達。
ちなみに、西欧諸国で自転車ロードレースは、サッカーに次ぐ人気スポーツなんですけど。
私が住んでいた頃の英国やアイルランドであっても、関心は大変高かったと記憶しています。
にもかかわらず、その本家本元で、有力な選手が少ないのは何故???
テニスのウィンブルドンも、この自転車レースも、それぞれの競技種目の世界最高峰を
決めるような大会だから、全世界からレベルの高い選手が集まるので、
地元選手が勝てる可能性が確実に少なくなりはするでしょう。
(スポンサーも全世界から集まるし・・・バブルの時代は日本企業も沢山スポンサーやってましたしね)
しかし、地元のスターがその栄誉を狙わないはずもなく・・・。
どうも地元の「プライド」と「伝統」がハングリーさを邪魔してないか、心配。
もしくは、過酷な競技だと幼少の頃から知っているだけに、最初からトライしないのかな。
(日本の相撲がそういう感じですね~)
(英国でのテニスは「お金持ちのスポーツ」って感じなので、裾野が狭い気もしますが)
やっぱり、地元選手の活躍は、その大会が盛り上がる理由の一つだから、
このツール・ド・フランスでは、フランスの選手にもっと頑張ってもらいたいなあ、と思うのです。
誰か彗星の如く、出てきませんかね・・・。
ということで、毎晩、レース経過をインターネットで追っかけるTadでした(笑)。
