昨晩、一週間ぶりにシャワーを浴びた。
「汚ね~」などと言わないように!ちゃんと風呂には入っていたんだから(笑)。
- 一週間前に、自宅のガス給湯器が壊れた。
- 元々年代物を使っていたのだけれど、それが先日の大雨で、基板部分が雨水の浸入により
- やられてしまい、交換部品もないため、復旧しなくなった(予後不良ってやつ)。
- 従って、自宅のどの蛇口からも温水が出ないという事態になり、シャワーが浴びられなくなった。
- だからと言って、素直に銭湯などに行かないのが、Tad流だ(それは、単なる意固地…笑)。
- それで、どうしたかと言うと、でっかい鍋&ヤカンでひたすら湯を沸かし続け、
- それをバケツに溜めて、浴びたというわけ。
- 今時、日本でこんなことする人は滅多にいいひんやろ、さすがに(笑)。
- しかし、私にとっては、慣れた光景だったりする。
- だって、こういう↓ものに、湯を溜めて風呂に入るのが日常だったことがあるからだ。
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またまた青年海外協力隊時代の話で恐縮だが、私が活動したブータンという国には、
当時、給湯器がある家のほうが少なかった(今はあるだろう)。
普通のお宅では、石を焼いて、それを浴槽に放り込んで風呂にしていた。
また、秋~冬~春は乾燥しているので、人々も毎日は風呂に入っていなかったと思う。
(近隣のネパールやバングラデシュ、インドでは、温かい風呂に入る人のほうが珍しかったりもする)
彼の地で私が借りていた家には、なんと給湯器があった。だからシャワーを浴びようと思えば
浴びることもできた。しかし、電圧が安定しないので(開発途上国ではよくある話)、
すぐにヒューズがブッ飛んで使い物にならなくなる。
そこで、上記のような特大バケツに湯を張ってドボンと浸かっていたのだ。
そしてその湯は、やはり鍋とヤカンを総動員して沸かしていた。一昨日までそうしていたように。
ただ、標高2500mの土地では、湯を沸かすことすら一苦労だったけれど。
読者の皆さんにとっては(もちろん、今の私にとっても)、湯水など、
「蛇口をひねれば当然出てくるもの」だろう。それ自体に異存は全くない。
しかし、便利さのあまり、知恵や工夫が後退するのはあまりにもったいない。
今回の給湯器の故障は、当然不便だったし、懐も痛んだが、
自分の中にある、原始的生活能力(そんな言葉あるんかいな???)を呼び戻すには
ちょうど良かった。こういうことでも起こらないと、ちょっとした工夫すらしなくなってしまう。
というわけで、遠い昔の記憶に思いを馳せつつ、便利な生活に感謝、感謝…。
