暫くぶりにぴーすけ君とそらちゃんぴのこちゃんのお話です。
すっかり冬みたいな天気になってきた12月の初旬ですが、今日は少し寒さが和らいだ感じがしました。
そして、そんな今朝もぴーすけ君はお父さんとお家の近所を散歩しました。残念ながらこの気温ではそらちゃんを連れて行くことは出来ませんので、そらちゃんとぴのこちゃんはお家でお留守番です。
そらちゃんは他のインコの兄弟と一緒に暖かいお部屋の中で遊んで待っていました。相変わらず羽を抜いてしまう困った病気は治っていません。見るとかなり羽が抜けてしまっているので、みている方が何だか悲しい気分になってしまいますが、本人は至って元気で、時々おしゃべりをして誰かに声をかけているみたいにも見えますが、本当のところはわかりません。
そして、ぴのこちゃんは元々がオランダ生まれなので、寒さには強いと思いますが、今ではすっかり暖かいお部屋の中で、相変わらず走り回ったり、ゴロリと居眠りしたりして過ごしています。オランダにいた時もいつもそうでしたが、走ってくる時はとても元気そうです。
ところで、ぴーすけ君はほとんど毎朝お父さんと一緒にお散歩に出かけます。元々はお父さんが毎朝散歩に出かけるのですが、ある時からぴーすけ君も一緒に行くと言い始めて、それ以降は毎朝二人で出かけるようになりました。
お父さんと手を繋いで、毎日気の向いた方向に歩いて行くのがどうやら楽しいみたいです。そして、いつもお父さんにそらちゃんのことをお話しています。
今日もお天気が良かったので、そらちゃんが最近自分と遊んでくれないとか、もう一人のセキセイインコの子は全く自分の近くに来ないけど、嫌われているのかな、とかそんなインコの話をしていました。
ちょうど歩いていた場所にはイチョウ並木があって、二人は黄色い葉っぱを踏みながら歩いていました。
ぴーすけ君は自分の足でイチョウの葉っぱを踏みつけると、サクサクという事感触が伝わってくるので、それが気に入った見たいです。
外はすっかり冬と言うか、去り行く秋の風景です。
まだ葉っぱは落ち切ってはいませんが、もうほとんどの葉っぱが黄色く色づいています。
お父さんはぴーすけ君にイチョウの葉っぱを拾ってくれました。とても形の良いイチョウの葉っぱでした。そして、その葉っぱをお土産にしてお家に帰りました。
お家に帰って拾って来た葉っぱをそらちゃんに見せると、そらちゃんはすかさず「楽しいね。」と言いました。
果たして本当に楽しいのでしょうか?本当の所はわかりませんが、でもそらちゃんはご機嫌でした。
お父さんは、そんなそらちゃんの前で尺八を吹き始めました。すると、そらちゃんはまるでその音に反応したように、鳴き始めました。歌を歌っているつもりなのでしょうか?お父さんが尺八をやめると、おとなしくなります。
「そらちゃん、楽しいかな」お父さんが声をかけましたが、何もお返事はありません。
そう言えば、お父さんがフルートを吹くとインコ達はそれまで盛んに囀っていたのに、おとなしくなります。聞いているのでしょうか?音楽がわかるのかなぁ。ちょっとぴーすけ君には不思議です。