65年前のデコラ貼りのサイドボード その① | しんのすけのオーディオ部屋

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こんにちは(^_-)-☆  しんのすけです

 

 

当家にありますサイドボードのご紹介です。

 

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真鍮金具の腐食が酷くて、クリーニングに結構な時間を費やしました。

まだ、完璧ではありませんが大体綺麗になったので、ご紹介することにします。

 

そもそもこのサイドボードは両親が結婚して大山のアパートに居ましたが、十条の団地の抽選に当たった(かなりの高倍率だったという話し)ので、十条の団地に引っ越した時に購入したものだと思います。記憶では、当時2万円ぐらいしたと言っていました。当時の物価では給料1ヶ月分かそれ以上だったと推察しますので、かなり無理して買ったのだと思います。

 

ですから、わたしが物心ついた時にはすでに家にありました。(多分、生まれた時から)

当時はボールをぶつけて遊んでいた様な粗雑な扱いをしていました。

 

母親が引っ越して来る際には、わたしは「邪魔だから持ってくるな」と言いましたが、母親は持ってきました。今を思えば捨てなくて良かったと思っています。

 

表面の材質はデコラ貼りと言われるもので当時としては新材料で流行のモダンなものだったのだと思います。「デコラ」は住友ベークライトの登録標章です。なお、高圧メラミン化粧板「デコラ」は2015年に生産中止になっています。

 

高圧メラミン化粧板「デコラ」生産中止の連絡文書

 

前置きはこれ位にして、クリーニング後の状況をお伝えします。

 

 

クリーニング後の状態

一番大変だったのは、開き戸の真鍮モールでした。

クリーニング後の状態は以下の通りです。

 

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目だった継ぎ目は無く溶接してある様です(上記が継ぎ目部分)

 

 

 

クリーニング前の状態はこんな感じです。

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腐食+酸化物系の生成物+汚れ という感じで、かなり頑固なものでした。

 

 

なので、

 

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デコラに傷が付かない様にマスキングして、頑固なところは 150ミリスケールをスクレーパー代わりにして削いで、その後 スコッチブライト、紙やすり、ピカールといった感じでした。

 

 

 

チョウバン

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良い物が使われており、ヘタリはありません。

 

 

 

開き戸の取手

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模様が入ったものです。欠損はありません。

 

 

以上の様に粗雑に扱っていた割には、がタカタなっておらず掃除をすれば半世紀以上前の輝きを取り戻しました。

特に建てつけがしっかりしており、すき間が開いたり剥がれたりしていません。デコラもほぼ割れは無く原形を留めています。

 

やはり、むかしの家具職人は腕が良かったのではと思います。

 

 

次回はそのほかの部分をご紹介します。