ゴム硬度計のご紹介 | しんのすけのオーディオ部屋

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こんにちは(^_-)-☆  しんのすけです

 

 

 

今日はゴム硬度計のお話しです(^^)/

 

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所有品は信頼のブランド、テクロック社製のタイプAの物です

 

 

 

 

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基本はタイプAで大概のものは測定できます。極端に軟らかいときはタイプE、逆に硬い場合はタイプDを使います。

被測定物は基本は加硫ゴム、熱可塑性ゴムであり、スポンジの様に微細な穴が見えるようなものは対象ではありません。

 

使用用途はオーディオから自動車まで幅広いです。

たとえばオーディオでは、ターンテーブルシートや各種インシュレーター、モーターや可動メカの防振やらフローティングにゴムが使われています。

また、自動車ではエンジンマウントやサスペンションのブッシュ、バンプストッパーが代表的でしょう。その他、パッキン、ストッパー等にも使われますが、あまり測定の意味はないでしょう。それにあまり小さなものは正確に測定できません。

 

 

【原理ほか】

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原理は簡単で、規定の形状のプローブを一定の圧力で押し付けた時の変位を自動計測する構造です。被測定物の厚みは6㎜以上、満たない場合は重ねても良いです。

測定面は平坦、測定位置は端部より12㎜以上となっております。部品によっては確保できない場合がありますが、誤差を見込めばプローブが当たれば大体は測定できます。ローラ等の円筒面でも、円筒面に沿って転がす様にすれば大体正確に出ます。測定時間は3秒後の数値を読みます(加硫ゴムの場合)

 

巷で見かけるゴム製品の硬度は70度から90度が多いです。ちょっと硬いなという感じが90度、爪を立てて少し凹む感じが70度ぐらいです。

低反発性のゴムの軟らかい感じで50~60度ぐらいでしょう。

 

ゴム硬度の許容差としては±5度が一般的だと思います。±10度というゴムは扱った記憶がなく、かなりの駄物です。

 

注型ウレタンですとロット毎にテストピースを付けるのが一般的です。熱可塑性ウレタン、合成ゴムについては製造上の理由で同条件のテストピースを作るのが難しいので付けない場合が多いです。

 

 

 

【測定】

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測定器のゼロ合わせは基本できません。狂ったら分解整備が必要となります。

確認方法は定盤の様な硬い平坦面に押し付けてゼロを示せばOKです。

 

 

 

ROTELのターンテーブルシートの測定

 

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試しに測定した写真です。70度ぐらいを示しています。多分、パイオニアの軟らかいやつで50~60度ぐらいでしょう。

 

 

【最後に】

たかがゴム硬度ですが、されどゴム硬度です。

オーディオの場合は規定値でないと共振周波数が変わりますので、振動を吸収できなかったり共振点がメーカーの思惑と違ったりして音質に影響が出ます。また、回転メカのプーリーやベルトについては単に硬度だけの問題ではなく、材料組成や製造条件、表面研磨状態によりグリップ不良となりますし、耐久性にも問題が出ますので、粗悪なものは使ってはいけません。

 

自動車についても同様ですが、エンジンマウントやサスペンションブッシュなどは劣化すると命に関わりますので、社外品を使う場合にも信頼できるメーカー以外は使用しない様にしてください。