「入笠山」は、南アルプスの北端に位置する標高1955mの山で、その一帯には山野草が咲き乱れています。
初幹事となった里山会6月例会で大失態を犯し、会員から顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまいました(涙)
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里山会では、年間計画を策定する年初に、会員から幅広く意見や要望を募っています。
そこで、2021年に訪れた事がある「入笠山」を例会の目的地にするよう提案していましたが…
この案が採用され、ついでに初幹事も任されました。
100万本の「日本すずらん」や20万本の「ドイツすずらん」等が一帯を埋め尽くす、現地6月の絶景はこちら。
5月22日の下見時に続き、例会当日となった6月11日も朝方は曇っていましたが、徐々に回復してきました。
7時「丸子公園」に集合した15名が5台に分乗して出発。我々の車はふたりだけで、しかも運転はお任せです。
5台が連なってスタートしたものの、信号等で離れ…
とうとう単独走行となり、カーナビを設定し現地を目指しましたが、目的地を目前にして「事件」が起こりました。
「富士見パノラマリゾート」の道路案内(右折)を見落とし…
カーナビの指示通り「入笠山」方面に直進してしまったのです。
くねくねした山道を進みますが、20日前に現地に行っているのに、おかしいと気付かない幹事の私はおかしい?
やがて、交通規制(通行止め)が行われていた地点にいるはずの人も何故だかおらず…その場を通過。
カーナビは目的地まで「あと3km」を表示しています。
さらに進んでいくと、山の中腹で交通規制をしていた人に呼び止められ、ようやく事態が飲み込めました。
計画では、チケット売場(集合場所)⇒山麓駅⇒(ゴンドラ)⇒山頂駅(山野草公園)⇒入笠湿原⇒花畑⇒入笠山…
を辿る予定でしたが、一気に「花畑」近くまで来てしまった!
集合場所には今来た道を戻らねばならない為、下で待つ別幹事に連絡し、13名とは「入笠湿原」で合流する事に。
9時45分に無事合流するも、13名の非常に冷たい視線が…あ~ぁ、やらかした!
散々待たせた上、ゴンドラの団体割(15名以上で200円/人割引)も効かず、大ひんしゅくを買いました。
にしても、目的地をチケット売場そばのレストランに設定したカーナビが、何故山道を表示したのか、今もって謎。
この「入笠湿原」は、「日本すずらん」の大群生地ですが…
観賞は復路に行なう計画で、2名+13名は一路「入笠山」を目指します。
途中、3年前にも咲いていた「クリンソウ」がお出迎えしてくれました。
程なく「花畑」入口へと到着し、先程の道路管理人と再会。
下山時に立ち寄る予定のこの「花畑」を迂回して「入笠山」へ。
この付近からは「里山会」らしい登山道になってきました。
3年前は腰痛がひどく苦労して登頂しましたが、当時に比べて今は多少回復しており、スムーズに進んでいきます。
地元小学校の遠足コース?である「入笠山」は危ない場所は殆どない、初心者向きの山です。
登山道は途中で「迂回コース」と「岩場コース」に分岐しており、分岐点から山頂までは共に15分。
車で一緒だった男性と私は「岩場コース」を選択しました。
11時ちょっと前、ふたりは山頂に到着。「迂回コース」を選んだ他会員も、少し遅れて無事到着です。
下見時より天気は良かったけれど、山の稜線は少し霞んでいてはっきり見えず。
それでも、まずまずの360度大パノラマを楽しみました。
とそこへ大集団が!聞けば、神奈川県から来た小学5年生で、2泊3日の旅行の一環だとか。
2000m近い山頂は一気に200名を超え、ワイワイガヤガヤ。ここって本当に山頂?何だか変な気分でした。
昼食を済ませた11時40分に山頂を出発し「八ヶ岳ビューポイント」経由で、再び「花畑」へ。
「入笠湿原」には及ばないものの、「日本すずらん」や多くの山野草が咲き始めていました。
「花畑」観賞後は「入笠湿原」「山野草公園」を見学し、ゴンドラで山麓駅に下る予定になっていました。
しかし「やらかしたふたり」は13名に付き合うと、また車を駐めた「花畑」近くまで戻って来なければならず…
本日、運転してくれた男性の疲れもあって、この先の予定を取り止め、ここで他会員と別れる事に。
せっかく来たのだから、帰りは別の車に乗り換えてでも花々の観賞を続けたかった私でしたが…
「やらかした」責任もあって、ひとりで帰えす訳にもいかず、あのくねくねした山道をふたりとぼとぼと帰りました。
こうして、初幹事となつた例会は「しっちゃかめっちゃか」となり、他会員に大迷惑をかける事に。
下見時は山頂駅付近が濃霧に覆われ、視界不良で満足に観賞出来ず。本番でも「やらかした」為にほぼ登山だけ。
下見と例会当日の2度「入笠山」を訪れながらも、殆ど山野草等を観賞出来なかった異例の山行となりました。