「すずらん(鈴蘭)」の花言葉には、「純粋・純潔・謙遜」等があります。
混じり気のない純白の小さな花が、大きな葉の下に隠れるように、ひっそりと咲く「日本すずらん」は花言葉そのものです。
そんな「日本すずらん」が見頃となった諏訪郡富士見町の「入笠湿原」へ出かけてきました。
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梅雨入り以降、すっきりとしない天候が続いていましたが、富士見町行き当日の6月17日は久しぶりの晴れ。
長和町にある道の駅「マルメロの駅ながと」に知人ふたりと9時に待ち合わせし、車一台で「富士見パノラマリゾート」へ。
10時15分に到着しましたが、平日にもかかわらず、駐車場はかなりの車が停まっていました。
チケット売場でゴンドラ往復券(1700円)を購入し、近くにあるゴンドラ山麓駅(標高1050m)から山頂駅(標高1780m)を目指します。
ちょうど来たゴンドラが、何とピンク色で♡マーク付き!聞けば、稼動しているゴンドラで、たった一台だとか。
何か良い事ありそう!と思いながらも、何だか「こっぱずかしい」15分間の搭乗でした。
山頂駅に到着し、まずは駅そばに咲く20万本の「ドイツすずらん」をざっと見学。その後、お目当ての「入笠湿原」へと向かいます。
10分弱で、なだらかな下り斜面へと出ました。広大な敷地の中央には、木製の階段が走っています。
その階段の両側が、100万本の「日本すずらん」の大群生地です。
でも花は小さく、大きな葉の下に隠れるように咲いているので、「花が乱舞する」というイメージではありません。
実に慎ましいものです。復路時に再度、下から覗き込むようにじっくりと観察する事にしました。
群生地を抜け、「入笠湿原」の案内板を撮影後…
すぐそばにある「山彦荘」前で11時15分、早めの昼食となりました。
昼食後は「花畑(入笠山登山口)」へ。この辺りの山すそにも、様々な花が咲いています。
さて、本日の私の予定はここまで。
足腰の状態を考え、「入笠山」登山は断念。山頂まで登るふたりと別れ、再び「日本すずらん」の撮影を…と思っていたら…
おだてられ?、励まされて一緒に山頂を目指す事になりました。「花畑」から40分程度です。
途中、遠足に来ていた小学生の団体にも励まされ、見事に咲いていた「クリンソウ」にも見惚れながら、何度も何度も休憩し…
12時半、とうとう「入笠山頂」に到達しました。
山頂は100名は優に座れるスペースがあります。期待していた360度の大パノラマは、天候のせいで今一つでした。
下山後はふたりと別れ、再び「入笠湿原」の木道に到着。ここから「日本すずらん」を観察しながら階段を上がっていきます。
でも「日本すずらん」の前に、まずは「ウマノアシガタ」の大群生を。非常に小さな花ですが、それが集まり、一面が黄色く染まっています。
そして、「日本すずらん」!!斜面一面に咲き誇っているのですが、本当にあまり目立たず、奥ゆかしい。
香りも強烈なものではなく、香っている事を忘れてしまいそうなくらい、ほのかなものでした。
木製の階段を上がりきり、今度は「山野草公園」に。途中、幻の花と言われる「釜無ホテイアツモリソウ」を発見!
「サクラソウ・ニッコウキスゲ・アヤメ・レンゲツツジ…」と花のオンパレードを観賞後、「八ヶ岳展望台」に到着。
さらにさらに、ゴンドラ山頂駅に降り立った時、最初に見た「ドイツすずらん」の群生を再度、見学。
「日本すずらん」より花が大きめで、香りも強く、「自己主張」するように咲いています。
残念ながら、「ドイツすずらん」はピーク越えでしたが、満開時の白色は一段と映えている事でしょう。
こうして、15時前にゴンドラ山頂駅でふたりと合流し、下りゴンドラで山麓駅へ。
やっぱり、あの♡の付いたピンク色のゴンドラはよく目立つなぁ!
山麓駅到着後は、富士見町の広原温泉「八峯苑・鹿の湯」に浸かり、帰路につきました。
今回の「入笠の地」訪問は、充実した一日となりました。足腰の事も考えず、調子に乗って、「入笠山頂」まで登ってしまいましたが…
翌日から、「悲惨な運命」が待っていたとはつゆ知らず…(泣)