死闘!!暴風雪の中で繰り広げられた「道祖神祭り」の攻防戦に絶叫轟く(上) | 信濃路てんこ盛り

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日本三大火祭りのひとつと言われる野沢温泉の「道祖神祭り」。

 

闇夜に浮かぶ「社殿(中央)」と「初燈篭(左右)」

 

吹雪の中で行われた「火の祭典」の、その規模と迫力に圧倒されました。

 

 

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長年の夢だった「道祖神祭り」を見物する為、1月15日に野沢温泉村へとやってきました。

 

同村に到着してからの行動は、既に下の「13湯巡り」でご報告していますので、本ブログ記事と併せてご確認下さい。

 

 

12時過ぎ、「中尾駐車場」に車を駐め、観光協会を経由して「道祖神場(道祖神祭り会場)」へと到着。

 


会場では、祭りのメイン基地?となる「社殿」が、急ピッチで組み立てられており、その様子を多くの人が見守っていました。

 

祭りの間じゅう、この「社殿」上には42歳厄年の男達が乗っかるそうで、その高さは10数m、広さは8m四方もあるとか。

 

 

しかしながらこの会場、思っていたよりもかなり狭い…

 

というのも、昨年は5000人近い入場者があったと聞いており、もっと広い場所を想像していたのです。

 

ちょうど、冬季オリンピック日本代表のユニフォーム?を着た女性がいたので、祭りについてお話しを伺ってみました。

 

お話しでは「社殿」から20m程離れたところに積まれた枝木(下の写真手前)の山に火がつけられ、これを元火とし…

 

松明(たいまつ)で「社殿」に火をつけようとする一般村民とそれを阻止する厄年の男達の攻防戦が繰り広げられるとの事。

 

「社殿」の上に乗るのは42歳厄年ですが、地上戦での守りは25歳厄年の男達が担います。

 

 

また会場の一角には、道祖神も祀られていました。この木製の「夫婦道祖神」は、縁結びと子宝の神だそうです。

 

 

下見を終え、記念すべき野沢温泉の外湯第1湯「新田の湯」に浸かり「中尾の湯」を目指していた途中…

 

大きな飾り物を見つけました。これも「道祖神祭り」には欠く事の出来ない「初燈篭」です。

 

前年に長男が生まれた家では、感謝の意と子の成長を祈願して、祭りに「初燈篭」を奉納(今年は3基)します。

 

 

その後、今宵の宿である「やまや山荘」へチェックインし、「道祖神祭り会場入場申込書兼入場券」を受け取りました。

 

会場への入場は入場券を持っている者(村民または村内宿泊者で、観覧を希望する者に入場券を発行)しか認められません。

 

これはコロナ規制ではなく、狭い会場へ無制限に入場させると、事故が発生する恐れがあると判断しての措置のようです。

 

確かにあの会場の広さでは、規制やむなしといった感じです。

 

申込書には、会場内へのビン・缶類の持込み禁止や火の粉による洋服の損害賠償を求めない等が記載されており…

 

同意する証として、各項目の□にチェックを入れて提出する必要がありました。

 

 

19時、冬山登山さながらの防寒対策をして、いよいよ会場に向けて出発です。宿からは「ホッカイロ」を頂きました。

 

しかし寒さよりも心配していたのが暴風です。何せ火祭り、大火災が発生すれば、洒落にもなりません。

 

また夜間なので、会場までの道順も不安でしたが、宿を出発してからずっと、人・人・人…それも殆どが外国人の行列です。

 

道は間違えようもなく、人の流れに沿ってだらだらと進むだけ。

 

会場近くまで来ると、道には簡易ゲート?が設置されており、ここで入場券のチェックが行われました。

 

チェック担当は、何と外国人!彼らがどうしてこんな事をしているのか分かりませんが、完全に祭りのスタッフです。

 

こうして19時半に会場へ。既に「初燈篭」も到着しており「社殿」とともに暗闇に浮かび上がっています。本当にきれい!

 

 

とここで、知人とはぐれた!その時、知人はテレビ局のインタビューを受けていたとか。

 

テレビ局いわく「日本人にインタビューしようにも、いなくて困っていた。日本人に会えて良かった!」と…

 

やっぱりこの祭り、観客の主役は外国人です。

 

また祭りが始まる前にトイレを済ませておこうと、場所確認の為に場内の警察詰所へ立ち寄りましたが、ここでも外国人が対応。

 

入場者の殆どが外国人なので、英語?が話せる外国人の案内は理にかなっていますが…彼らは一体、何者?

 

20時、数十発?の花火が打ち上がりました。古式にのっとり、火元の家で採火された火が会場に向かう時刻です。

 

 

20時半頃、その火が会場へと到着し、昼間に下見した枝木の山につけられたようです。

 

私の前には観客の壁があり、何が行われているのか分かりませんが、暗くて寒々しかった会場が少し明るく、暖かくなった気が。


いよいよ「社殿」を巡る、激しい攻防戦がスタートしますが、今回はここまで。次回へと続きます。