待ちに待ったこの日。3年越しの夢の扉が、今開かれる!!
ようやく念願が叶い「角間温泉」の共同浴場に浸かる事が出来ました。
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今回の湯治旅、いつもの「角間荘」2泊を1泊に減らしてまで、何故「越後屋旅館」に1泊したのか?
確かに「越後屋旅館」も気にはなっていましたが、過去2年もっと気になっていたのが「角間温泉」の3つの共同浴場でした。
しかし、共同浴場の鍵を管理していた商店が廃業した為、入浴が出来ない状態になっていると聞いておりました。
それでも、ネット上には入浴体験談があり、よく調べてみると…
「越後屋・高島屋・ようだや」の3軒の旅館宿泊者のみが入浴出来る(無料)ようで、「角間荘」は対象外だったのです。
過去2回の「角間荘」滞在時は、共同浴場を横目に「何故、入れないのだ…」と涙しておりました。
という訳で、2月19日「越後屋旅館」にチェックインした我々は小休止後の16時過ぎ、早速外湯巡りです。
といっても、「越後屋旅館」から一番離れている「新田の湯」まででも100mちょっと?の距離。
共同浴場入口の鍵穴に、旅館で借りてきた木製の鍵(3湯共通)を差し込むと「ジー」っと金属音が鳴り、解錠されます。
まずこちらが「新田の湯」の外観で、古民家のような小屋のような…とても温泉施設だとは思えません。
早速、解錠して入室。初めて見る「新田の湯」の内部です。とてもシンプルな造り。
いよいよお湯へ…と思いましたが、熱すぎてすぐには浸かれない。身体も冷えていたのでしょうが、とにかく物凄く熱い!
ゆっくりゆっくり身体を沈めましたが、全身がジンジン。特に背中はヒリヒリしていました。お湯は無味無臭?です。
ちなみに3つの共同浴場は、あくまでも「共同浴場」であって、決して「貸し切り」ではありません。
この日は日曜日。地元の子供?が入ってきましたが、我々がいるのを見て去っていきました。
脱衣棚もいたってシンプルです。この棚のすぐ目の前が湯舟で、遮るものは何もありません。盗難の心配は全くなし。
使用位置の湯温は43℃となっていますが、そんなものじゃない!熱いというよりも痛いという感じでした。
3つの共同浴場の源泉は同じようですが、「越後屋旅館」の源泉とは異なります。
源泉から一番遠い、この「新田の湯」は比較的湯温が低いとネットには書かれていましたが…他の2湯はさらに熱いのか?
続いて、旅館に戻る形で「滝の湯」へとやってきましたが、ここには先客がいたので、翌朝改めて入る事にして…
「越後屋旅館」玄関から徒歩5秒?にある「大湯」へ。
「角間温泉」のシンボルと言われている「大湯」ですが、確かにその存在感は抜群でした。
「新田の湯」と同様に解錠して入室すると、こちらもやはりシンプルな造りをしています。
熱さを警戒して、恐る恐る湯に浸かりましたが、何故だか多少熱いだけで、意外とすんなり入れました。
一度浸かっているので、身体が高温に馴れたのか、はたまた先客が入った直後だったのか?
ここも脱衣場と湯舟には隔たりがありませんでした。
宿に戻って夕食後、夜の温泉街を味わう為、19時過ぎに再び外出しましたが…
さすがに北信地方。雪こそ降っていませんでしたが、とにかく寒い!温泉街はほぼ真っ暗で、本当に静かです。
16時過ぎに入った「新田の湯」も、この時間の利用者は皆無で、明かりがひとつ灯っているだけ。
そして、そのすぐ近くにある「滝の湯」も、日曜の夜なのに利用者ゼロ。地元の人は自宅に温泉があって来ないのか?
ほろ酔い加減の湯治客が、どてらを羽織って温泉街をそぞろ歩く…なんて事、全くなし!
唯一、「越後屋旅館」すぐそばにある「大湯」だけは利用者がいるようで、明かりが灯っていました。
この後、翌日に宿泊する予定の「角間荘」まで酔いさましの散歩。と言っても、ゆっくり歩いても片道10分弱?です。
ずーっと遠くの山には、明かりが灯っていました。どこかはわかりませんが、スキー場のナイター営業のようです。
すっかり身体が冷え、酔いも冷めたので、宿に戻って内湯で温まりました。
翌朝、7時過ぎに内湯の残りひとつ「檜風呂」に入った後、8時の朝食までに、最後の外湯「滝の湯」へ。
こちらが湯舟です。以前は岩壁の上部に湯口があったようですが、今は下部からお湯が入っています。
天井付近から小雪と冷気が入り、浴室は非常に寒いけど、お湯はやはり熱すぎる!ここも、脱衣場と湯舟が一体化しています。
こうして「越後屋旅館」へのチェックインからチェックアウトまでの間に、実に内湯3つと共同浴場3つをハシゴ。
じっくりとお湯を味わうつもりでしたが、何だか非常に慌ただしい湯治となりました。













