美々!!戸隠神社の「宿坊体験」と自然が織りなす盛秋の絵巻物「鏡池観賞」 | 信濃路てんこ盛り

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●伝統美

 

「宿坊極意」…江戸時代より続く、築200年の葺ぶき屋根の宿。

 

国の登録有形文化財と長野市の景観重要建造物に指定されており、重厚感のある建物です。

 

 

●自然美

 

「鏡池」…戸隠連峰を鏡のように水面に映し出す紅葉の絶景スポットとなっています。

 

 

 

 

二つの美の共演となった戸隠の旅はまだまだ続きます。

 

 

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五社巡りを無事に終え、今宵の宿である「宿坊極意」に到着した時は既に日が暮れており、宿坊にも灯りがともっておりました。

 

今回、初めての宿坊体験となりますが、本当に伝統を感じさせるお宿です。

 

チェックイン手続きを終え、通された部屋は「昔の梁?」を生かした造りとなっていました。

 

 

同様に廊下の梁もそのまま生かされていて、天井が低くなっているところがあります。

 

 

文化財や重要建造物に指定されている建物ですから、改築も思い通りに出来ないのかもしれません。

 

でも、この建物の伝統の美しさもさることながら、私が感心したのは徹底した「コロナ対策」でした。

 

受付時の「クリアパーテーション」は勿論の事、「消毒用のハンドジェル」は玄関・廊下・トイレの他、各部屋にも置かれています。

 

総部屋数が5室?しかないものの、ジェル数は宿坊内に3桁近くあると思われます。

 

スリッパも部屋番を明示した「洗濯ばさみ」で挟むようになっており、他グループの人が間違って履かないように配慮されていました。

 

さて18時、お楽しみの夕食です。

 

通された部屋は宿泊グループ毎にパーティションで仕切られており、ここでも「コロナ対策」が万全です。

 

食事は宿坊という事で、「精進料理」かと思っていましたが、多少ですが肉や魚も出されました。アルコールもOKです。

 

 

食事の締めは「ご飯」の代わりに「戸隠そば」となります。

 

代々伝わる徳善院流という「細打ちの戸隠そば」で、在庫がなくなるまでおかわり自由。
 

 

私と知人は2枚ずつ頂きましたが、配膳係の女性が知る限りでは最高6枚食べた人がいたとか。

 

尚、この宿坊は「徳善院蕎麦 極意」という食堂を併設しています。

 

我々が昼間、到着した時は大行列が出来ていました。

 

 

夕食後、一休みしてからお風呂へ。さすがにここで温泉は望めませんでしたが…

 

麦飯石と神宿石を使用したミネラル風呂。こじんまりとしたお風呂ですが、体がとても温まりました。

 

麦飯石は神経痛や疲労回復に効果があるようです。

 

 

布団敷きは宿坊体験の一環なのか、それとも単に安い部屋を予約した為なのかはわかりませんが、自分達で行いました。

 

昨日の「乗鞍高原」、本日の「戸隠神社」あわせて8時間以上歩いた事と、翌朝に行われる「朝拝(朝のお勤め)」に参加する為、早めに床に就きました。

 

明けて、翌朝。快晴です。

 

「朝拝」の開始時間を勘違いし、7時半に会場へ入りましたが、既に始まっていました。(7時25分開始!)

 

 

会場は夕食を頂いたところです。

 

 

夕食時にあったストーブもなく、部屋は冷え切っており、「冷気」が漂っています。

 

太鼓の音のみが響きわたり、神聖な祈りが続きます。

 

列拝(お参り)後、神主さんから戸隠の歴史や神様についての講話がありました。

 

講話が終了し、「お守り」を頂いてお開きとなりましたが、何となく心が清められたような…

 

その後の朝食は、隣接する「徳善院蕎麦 極意」で頂きました。

 

 

チェックアウト後、昨日訪れていない「鏡池」へと向かいます。

 

宿坊に車を預け、徒歩で「中社」を経由し、まずは「小鳥ケ池」へ。ここも景色が綺麗です。

 

 

さらに「硯石」へと立ち寄り…

 

女賊おまんの伝説が伝えられている硯の形をした大きな自然石

 

「硯石」からの眺め

 

待望の「鏡池」へ。宿坊からここまで50分程度でした。

 

 

9時半頃でしたが、既に観光客でごった返しています。

 

噂には聞いておりましたが、この景色に思わず絶句!!

 

 

観賞後、来た道を引き返し、10時半すぎに宿坊へと戻ってきました。

 

こうして戸隠神社に別れを告げ、白馬村(昼食)と大町市(温泉)を巡り、15時半に松本駅へ。

 

ここで知人と別れ、2泊3日に亘る旅は終了しました。