庭田杏珠、渡邉英徳 「AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争 」(光文社新書)
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2020年7月30日光文社新書
○庭田杏珠、渡邉英徳 「AI とカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争」読みました
この本は、主に戦前から戦争中の白黒写真を、AIと写真の持ち主からの聞き取りで補正しカラー化した写真集です。この本は、NHK Eテレの「又吉直樹のヘウレーカ!」で知りました。カラー化の精度が高く、非常に見やすい、リアルな写真集になっています。
著者の一人庭田さんは広島出身です。戦争体験のあるお年寄りたちから、戦争中の話を聞いていたのですが、白黒写真をカラー化することによって、お年寄りたちの記憶が鮮明に蘇ると言います。これを著者たちは、「記憶の解凍」と呼びます。
白黒写真だと私達は戦前のことを遙か遠い世界だと思ってしまいますが、このカラー化された写真集を見ると、戦前、戦争中から、今に暮らしがつながっているのだと、改めて実感します。
元の写真がアメリカからのものは、写真も非常に鮮明です。
アメリカ軍は、日本軍からの特攻隊の攻撃を1944年後半から受けていることがわかります。また、日本は、1945年に入ると、日本中の都市という都市が、空襲で破壊されて文字通り焼け野原になったのがわかります。写真には何人亡くなったかと書いてあります。
沖縄戦の写真もあります。極めつけは原爆です。。。
この写真集を見ると、いろんな感情が湧いてきます。老若男女、皆に読んでもらいたい本だと思いました。30621
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