小川糸「ライオンのおやつ」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

 

ライオンのおやつ

     小川糸「ライオンのおやつ」

☆☆☆☆
2019年10月 255p ポプラ社

○小川糸「ライオンのおやつ」読みました
海野雫は、末期ガンで余命幾ばくもないと宣言された33歳の女性です。

 

雫は思います。明日が来ることを当たり前だと思えるのは幸せなことなだなとか、ちょっとした不平不満をもらしながらも平凡な毎日を送れることは幸せなんんだなとか。。。

雫は、自分の終の住処として、瀬戸内海のレモン島というところにあるライオンの家というホスピスを選びます。この施設には、看護師であり経営者でもあるマドンナという、女性がいます。彼女はホスピス全般について、目配りをしてくれます。また、かの姉妹という、年配のおばさんたちが、毎日おいしいご飯を作ってくれます。

マドンナは、この施設には、「週に一度、お茶会があります」と言います。そのお茶会は、もう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできるというものでした。。。

ということで、小川糸「ライオンのおやつ」読みました。2020年本屋大賞2位ということで、予備知識もなく、この本を読みましたが、いろいろなことを、考えさせらル一冊でした。

 

物語は、主人公がだんだん弱っていくなかで、何を思い何を感じたかが、綴られていきます。それらを読み進めるにつれて、今ままで自分が生きてきたこと、家族のこと等をあらためて考えてしまいました。

 

生きるってこと、死ぬっていうこと、何か大きなテーマを突きつけられた気がしました。読後は、やさしい、心が震える気持ちになりました。081120

 

 

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