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2019年6月 402 p ダイヤモンド社
○池井戸潤「ノーサイド・ゲーム」読みました
トキワ自動車の君嶋隼人は、本社戦略経営室にいたのですが、営業部の高すぎる買収案件に、正論で反対したために、横浜工場総務部長、いわゆる、左遷させられました。
横浜工場総務部長は、ラグビープラチナリーグの「トキワ自動車アストロズ」のゼネラルマネージャーを兼任することになっています。そのことは、社長から知らされていません。
君嶋は、ラグビーのことをまるで知りません。しかし、経営についての、慧眼は持っていると、自分では思っています。やるからにしっかりやろうと、決意します。
君嶋が、最初に取り組まなければならないのは、16億円のアストロズ経営費の取締役承認と、新監督の選任でした。。。
ということで、池井戸潤「ノーサイド・ゲーム」読みました。昨年のラグビーワールドカップ、盛り上がりました。また、同名の番組もTVで放送されていました。
TVも面白かったですが、本には本の面白さがありました。主人公の生き方は、フェアです。それが結局、ラグビーの精神につながるのですね。
本書のラグビーシーンは、すごく上手に表現されていました。ラグビーワールドカップを経験した今、小説の中で主人公たちがアストロズを応援する気持ちは、ワールドカップで、日本を応援する気持ちに通じるものを感じました。
もちろん、著者の作品です、ビジネス要素もあります。
小説の中で、ワールドカップにはほとんど触れられていませんが、
この本を読むと、ワールドカップの感動が蘇りますから、不思議です。
小説という枠組みですが、ラグビーの精神がより理解できる、良書ともいえます。31520
↓2019年7月~9月まで放送されたドラマ
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