伊坂幸太郎「ガソリン生活」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.


ガソリン生活


2013年3月 413p 朝日新聞出版 朝日新聞2011年11月21日~2012年12月10日 単行本に際し、大幅に加筆修正


☆☆☆+


○伊坂幸太郎「ガソリン生活」読みました。


望月家の自家用車は、緑のデミオ。車仲間からは、通称、緑デミと呼ばれています。


望月家の父は事故で死に、母親の郁子が三人の子供を育てています。長男は、良夫、二十歳の大学生。まだ、運転ビギナー。長女の17歳のまどかは彼氏の江口さんとつきあっています。


最近、江口さんとのつきあいで、何か悩みあるようです。一番下は、小学生の亮は10歳。ある意味一番大人です、それゆえ、学校でちょっといじめっ子に生意気だと目をつけられています。。


デミオの隣人は、カローラのザッパ。ご主人の小学校の校長先生、細見氏が、ミュージシャンのフランク・ザッパが好きなので、その名が付いています。彼らは車にご主人が乗り込んできたときにしか、彼らの情報を、それも会話とか行き先とか、態度でしか分かりません。でも、車たちは、基本的にご主人である家族を愛しています。


さて、良夫と亮が買い物から帰ってきて、月極駐車場に入りかけたとき、物語は動き出しました。突然、女性が車に乗り込んできました。


彼女は、逃げていると言います。彼女は、芸能人?の荒木翠でした。。。


ということで、伊坂幸太郎「ガソリン生活」読みました。相変わらず、突然、あり得ない展開、謎、絶体絶命のピンチ、でも、最後はめでたしめでたし的な、伊坂幸太郎節が炸裂しています。


車が車同士で会話して、そして、ご主人たちのことを愛しているという設定は、何となく分かります。


車って、長く乗れば乗るほど愛着がわきますものね。自分の車も、自分のことを思ってくれているのかな、と思うと、何かこちらも感謝したくなります。


車好きなそして家族を愛する人たちに読んでもらいたい作品です。


追記
最後まで読み終えて思ったのですが、滝川クリステルの「お・も・て・な・し」の、原点はここにあるかも(そんなことないない)。。。211Y








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