百田尚樹「海賊と呼ばれた男 下」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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海賊とよばれた男 下
☆☆☆☆

2012年7月 362p 講談社 書き下ろし




○百田尚樹「海賊と呼ばれた男 下」読みました。


国岡商店の國岡は石油をウル商いをしています。また國岡は、政府やGHQに対しても筋を通します。


戦後、特に石油は、欧米を中心とした、セブン・シスターズと呼ばれる7つの巨大会社に支配されつつあり、そのなかでも一本、筋を通すので、業界団体からねらい撃ちにされました。


そんな國岡は、イランから石油を買い付けることを決めました。イランは当時、イギリスから独立したばかりでなおかつ石油の利権を巡って、イギリスと、もめていました。しかし、極秘裏にタンカーをイランに送る國岡。果たして、石油を持ってくることができるのか。。。


ということで、2013年本屋大賞受賞作品 でもある、百田尚樹「海賊と呼ばれた男 下」読みました。イランから石油を持ってくることがヤマかと思ったら、まだまだエピソードは続きます。結局この本は、國岡の一生を描ききっています。


人間、信念を曲げてはいけない、年はある意味関係ない(國岡は終戦を迎えた年にすでに60を超えていた)。やはり意志の力が大事だと思いました。


國岡はいろんな人に助けられ、また、どんな社員に対しても全幅の信頼を寄せて、会社経営を行ってきました。なかなかできることではありません。


國岡のモデルは、出光の創業者ということです。本田宗一郎や松下幸之助のことは知っていましたが、出光佐三のことは知りませんでした。こんな怪人がいたことがわかっただけでもこの本読む価値ありですね。7233




上巻 百田尚樹「海賊と呼ばれた男 上」 の感想はこちらです




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