村上春樹「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2009」 | 親愛なる人に-読書の薦め

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夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

☆☆☆+
2010年9月 539p 文藝春秋



○村上春樹「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2009」読みました

この本は、1997年から2009年の間に発表された、村上春樹のインタビューを集めたものです。日本だけでなく海外のメディアに掲載されたインタビューも翻訳されて読むことができます。といっても、ここに掲載されていたものは、18編中6編だけが日本国内に載ったもの、あとは海外メディアに載ったものです。そういう意味では、お得感があります。


でも、村上春樹氏が語るスタンスは、日本メディア、海外メディア通しても決してぶれることがありません。そこは、内面をじっくり見つめている著者ならではと思います。


後書きで語っているように、自分の著書が出てしばらく立ってからインタビューに答えていることが多いようです。それは、読者に予備知識なく本を読んでもらいたいからだそうです。キャンペーンまがいに自署が出たときにメディアに出る作家より良心的ですね。


彼の創作は、深いところにいって、闇の部分を文章化する、そしてその場所から戻ってくるためには体力がいる、だから、とにかく体を鍛え整え、毎日執筆することが、良いと言っています。彼の創作の秘密は、私たちの生き方に、仕事の仕方に対しても、示唆に富んでいます。


彼は自分の物語に圧倒的な自信を持っています。この著書では、普段マスコミには出ない彼が、能弁にある意味自信を持って、雄弁に自分の物語について、語ってます。村上春樹ファン、必読の書だと思いました。


また、彼は60歳を過ぎましたが、まだ創作意欲が衰えていません、とにかく健康に留意してもらって、新しい物語を期待したいと思います。。。3201



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