☆☆☆+
2008年11月 280p ジャイブ
○藤谷治「船に乗れ!Ⅰ 合奏と協奏」読みました。
物語は、僕こと津島サトルが、昔を振り返ると言う形で進んでいきます。
サトルは、祖父母や叔父さんたちが音楽に関わる音楽一家に育ちました。本人もピアノはイマイチでしたが、中学になってからチェロを始めます。そして、自信満々受験した東京芸術大学附属高校の入試に失敗してしまいました。
失意の中、祖父が理事長を行う音楽科がある新生学園に入学が決まりました。そこでの出会いは、今まで公立学校で音楽をやっているというだけで肩身の狭い思いをしたのですが、音楽をやっている仲間たちが集まっているというだけで新鮮でした。
サトルは開きに行われるオーケストラのメンバーに選ばれました。そこで、バイオリンを弾く同じく1年生の南枝里子に目を奪われるのでした。。。
ということで、藤谷治「船に乗れ!Ⅰ 合奏と協奏」読みました。音楽科の高校生の青春物語です。
自分自身、あまりなじみのない、クラッシック音楽という世界に、誘ってくれる物語です。
マンガと比較してはなんですが、「のだめカンタービレ」より、音楽的なことは専門的で突っ込んで記述があります。このクラッシック音楽という世界も深いのだなぁと思ってしまいます。
音楽家を目指していた人も目指してなかった人も楽しめる、ちょっと胸キュンする音楽高校青春群像でした。この本、三巻まであるみたいです。一学年ずつすすむのかな2131
追記
2010年本屋大賞7位 の作品です。
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