- 怪笑小説/東野 圭吾
- 怪笑小説 (集英社文庫)/東野 圭吾
1995年10月 237p集英社
☆☆☆
東野圭吾「怪笑小説」読みました。
全9話からなる短編集です。それぞれ独立したお話です。以前、「黒笑小説」 、 「毒笑小説」 と読みましたが、このシリーズの中でこれが一番古いです。なんとなく、三作の中で一番マイナー感が漂っているような気がします。
逸脱なのは、すべての短編終了毎に作者のあとがきが付いてます。あとがきがなくても面白いですが。でもそれが、売れない当時の作者の心境を表しているような感じもします。以下、簡単な覚え書きです。6288
「鬱積電車」(小説すばる94年8月号)
夜の混んだ電車の中の、鬱積した皆の思いを言葉にしていきます。
「おっかけバアさん」(小説すばる94年1月号)
何の取り柄もない、バアさんがあるときから、追っかけに・・・
「一徹おやじ」(小説すばる95年2月号)
子供に野球を強制する父親。強くなるが、結末は・・・
「逆転同窓会」(小説すばる95年6月号)
先生たちの同窓会に、当時の学生が呼ばれました・・・
「超たぬき理論」(小説すばる95年8月号)
UFOはたぬきの仕業だった!そんな・・・
「無人島大相撲中継」(小説すばる93年10月号)
遭難した無人島。でも大相撲中継。なぜ・・・
「しかばね分譲住宅」(小説すばる94年10月号)
分譲住宅に死体が。でも家の評価額が下がってしまう。困った住民はある行動に出ます・・・
「あるジーサンに線香を」(小説すばる94年10月号)
御察知の通り、アルジャーノに花束を のパロディ。
「動物家族」(小説すばる94年6月号)
人が皆動物に見える少年ですが、自分の姿は何だかわからない。。。作者の思い入れの強い作品だそうです。
「黒笑小説」 の感想はこちらです
「毒笑小説」 の感想はこちらです
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