近藤史恵「サクリファイス」を読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.


サクリファイス

☆☆☆☆+
新潮社 2007年8月 243p


近藤史恵「サクリファイス」を読みました。


白石は高校までは、陸上をやっていました。元恋人の期待にこたえるために走っていて、記録は国内トップでしたが、いつも居心地の悪さを感じていました。


彼女と別れてから、白石は、ふとTVで見た自転車ロードレースに目を奪われました。また、白石はロードレースの世界ではトップの選手をサポートする選手がいるということに驚きます。でも、自分はそれをやりたいと、陸上から自転車競技に転向しました。現在、国内プロチーム、オッジに所属して現在2年目です。山岳コースが得意です。


白石の同期には伊庭がいます。彼はスプリンタータイプ。さらにチームには、石尾という山岳レースが得意なエースがいます。白石はレースで石尾をサポートするために走ります。でも、白石は、数年前のレースの事故で、同僚の選手を下半身不随にしてしまったという、過去を持ちます。一部の人はアレは事故ではないと言います。。。


国内での有数のレース、ツール・ド・ジャポンが始まりました。白石はふとしたきっかけで、ステージ優勝をしてしまいます。石尾の視線が何気なく気になり出しました。。。


ということで、「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本 2008年本屋大賞」2位 に選ばれ、アソシエ書評 で絶賛されていたた近藤史恵「サクリファイス」読みました。これも、スポーツものです。今月はスポーツものの紹介が多いですが、なんといっても、北京オリンピックが行われましたから。。。


本書の一番の特長は読みやすさでしょうか、スルスル簡単に読むことができました。そして、それまで全然知らなかった自転車ロードレースにも非常に興味がわきます。


話は淡々と進み、読みやすく、それでいて面白い、ミステリーの要素もあります。文句がつけようがありません。読みやすいので、重厚小説が好きな人には物足りない、そんなことはないと思います。この本を読んだあとには、ツール・ド・フランスのような自転車レースが見たくなりました。(6158)


サクリファイス/近藤 史恵


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