ゲーム理論（P&G) -その4-

しぶさわ太郎です。

P&Gのゲーム理論の続きです。

Gilletteは新しい使い捨て刃を使った最初の安全かみそりを1903年に発売した。そして2005年に570億ドルにてP&Gに買収された。そしてGillette製品は長らく利益率の高い製品として、新しい機能を加えて価格を上げるシンプルな戦略をベースにして市場で高いシェアを維持し、売上を拡大してきた。

Gilletteの主力製品は、以下である。

　・FUSION® RAZORS（ProGlide含む）：5枚刃を全モデルに搭載した高価格&高級モデル

　・Gillette3 and Gillette5　　　　　　　：360°のAquaGrip™ハンドルを備えており、濡れていても強く握ることが

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　できる低コストモデル

　・MACH3® RAZORS　　　　　　　　：最先端のスキンガードがついたモデル

　・DISPOSABLE RAZORS（SENSOR®）：簡便性の高い使い捨てカミソリ

GilletteはこれまでTVや新聞広告を中心に莫大なマーケティング費用をかけてプロモーションを行ってきた。しかしインターネットの発展はDollar shave club そしてHarry'sなどの新興企業を生み出し、彼らはこれまでに存在したことがない低価格でRazor and Bradeをオンランで販売した。その結果、現在、Gillette製品は売上・シェアが大きく激減しており、早急にビジネスの立て直しが必要な状況となっている。

P＆GはDollar shave club そしてHarry'sなどに対抗し、失ったシェアを奪還するために2014年にオンデマンドでジレットシェーブクラブを立ち上げ、主力の米国市場においてはSendor3, Mach,Fusion proshieldを定期的に顧客に届けるサービスを展開している。

P＆GのGrooming business segmentの売上・シェアを取り戻すためには、主力市場の米国で展開しているジレットシェーブクラブ（オンデマンド）の事業構造を強化することが重要である。

続きはその５で。