第1回イサミ杯に出場した
2002年2月の話
いよいよ試合開始。
相手はパレストラ(現パラエストラ)の選手。
90kgある。
名前も顔も全く覚えていない。
会場には愛弟子の応援の為か中井先生も来場。
ということは、もちろん私の試合を見ることになる。
私の柔術デビュー戦は中井先生観戦のもと行なわれたということ。
「コンバッチ!」
今ではこう試合は始まるが、この当時はコンバッチはなかったのかな?
お互い握手して試合開始。
作戦はとにかく下にならない。
下になってもテクニックが何もないので勝てるはずがない。
万が一にも自分から引き込むことはない。
なのでムンジアルのDVDで見たテイクダウン狙い。
もし引き込んでくれればパスを決める。
もちろん決まらなくてもアタックし続ける。
様子見でギを掴んで暫く柔道のような展開。
相手はどうも柔道の経験はなさそうだ。
と言っても私も中学、高校と体育の授業で柔道を経験したくらい。
組み合っても強いわけがない。
相手も下になりたくないのだろう、全く引き込む様子はなくへたくそな柔道対決
![あせる](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
このままではらちが明かない。
テイクダウンを狙いに両足タックル!
が、切られがぶられる。
どういう訳かこれで相手にアドバンが入る。
タックル切られてがぶられただけでアドバン?
12年前のレフェリングだからこんな感じか?
それから諦めず再度タックル!
これも切られて相手にアドバン。
が、しつこくまたタックル!
で、また切られて相手にアドバン。
ここまでお互いポイントなし、アドバン0-3で負けている。
友達が応援に来てくれているし、どういう訳か友達の彼女も応援に来ている
![汗](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
ピーズラボの仲間もそうだし、何よりも北岡さんがセコンドに付いてくれている。
「これはこのままでは終われない
![!!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
仲間から
「残り10秒!」
と声が掛かる。
相手のセコンドからは
「タックル気を付けろ!」
と聞こえる。
やっぱり出来ることは普段練習しているタックルだけだ。
諦めずにもう一度タックル
![!!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
こらえられるが再度踏み込んでタックル。
両膝の後ろをかかえることができ、さらに押しこんで、とうとうテイクダウン成功
![合格](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/304.gif)
そのまま場外きわでサイドポジションキープ。
一度マット中央に戻されて試合再開。
仲間から
「そのまま動くな!」
と言われ、ガチガチに渾身の力を込めて抑え込み。
数秒後に試合終了のブザー。
やった!残り数秒で逆転勝利!
DVDで見た通りにやれた。
とても満足。
が、息が上がってしかも前腕はパンパン。
セコンドに戻ると北岡さんが
「良かったですよ」
と褒めてくれた。
仲間からは
「テイクダウン決めた瞬間、中井さんが両手を挙げて、なぜだって仕草してましたよ」
と言われる。
やった。
デビュー戦勝利。
しかも自分より大きい相手。
しかし、この大会はもちろんワンマッチではなくトーナメントなので次の試合もあるわけで。
こんなに疲れ切っちゃって次も戦えるのか?
長くなったので続きは次回に。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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