ズバリ、「魚をネットに入れる、ではなく、差し出したネットに魚が入る」こと。
続いては、実際のテクニックを見ていきましょう。
31 ネットインのコツ3
「差し出したネットに魚が入るというイメージ。」
そこに至るまでには次のことが大事です。
1、魚が無抵抗な間をつく
2、ラインを、ロッドギリギリまで巻く。
3、差し出したネットに対して、同じ角度でロッドを引く。
この3点です。
この3点と、第1弾、第2弾での投稿内容を照らしていくと……
ヒット!→「バラ」さずに寄せる→「ネットイン」に向けての準備完了→「ネットイン」
に繋がります。今回は「ネットイン」の最終章になります。
・無抵抗な間とは
「ネットイン」間際で大事なの事の1つ。タイミングについてですが、魚も必死です。
ギリギリのタイミングまで気を抜く事が出来ません。
そこで、第1弾で書いた通り、なるべく水面に魚を出さないように寄せてきます。そして……
1、魚が諦めてなすがまま寄ってきた場合
2、抵抗しながらも寄ってきた場合
の2点で見ていきましょう。
途中での抵抗で疲れきった魚が、そのまま諦めて静かに「ネットイン」してくれるなら万々歳。
但しあるあるなのが、ネットを差し出した瞬間の嫌々暴れ再開^^;。
手前まで嫌々暴れながらも寄ってきた場合と同じく、「ネットイン」の間を図ることが大事です。
間を作るのに大事なことは……
ロッドワークです。
大事なのは常に「ラインテンション」と「フックへのエネルギー」を保つこと。
大げさなロッドワークは禁物です。
「ネットイン」間際におけるロッドワークでは、魚より先に動かすこと。
これを繰り返す内に、間が出来るのです。
くれぐれも角度をつけ過ぎないように!
・ラインをロッドギリギリまで巻くとは
「ネットイン」間際、魚の無抵抗な間が出来たその後ですが、これ以降は魚への無駄な刺激、ラインやフックへの無駄なダメージを控えることが大事になってきます。
イメージは……
「金魚掬い」です。
「ポイ」に穴を開けずに、浮いてるカップに魚を滑らせるイメージを持ってネットに魚を滑り入れる。
魚の恐怖の「水面」を意識させる間も与えずにネットに入れるのです。
その為には、ロッドから出ているラインの長さが邪魔になります。
またロッドに不可を掛けることも無駄な刺激、ダメージになるんです。
「金魚掬い」をイメージしつつ、ロッドから出たライン(私はロッドからリール半巻分をイメージ)をギリギリまで巻き取り、ロッドではなくリールとラインを意識してロッドを後方に引きつつ、同方向にネットを差し出すのです。
このラインを多く残すと、ロッドからの反響音で魚を刺激してまた暴れる要因になります(金魚掬いのポイなら穴が開く)し、ラインやフックへの負荷・ダメージにも繋がります。
・差し出したネットに対して、同じ角度でロッドを引く。
ポイントはロッドを引くこと。
第2弾での通り、脚を引いて準備をしたとして、より後方にロッドを引くにはどうしたら良いでしょう。
答えは、順手で引きつつ、逆手にし引くこと。
リールを下にしたままの状態で引くと、肩の少し後ろまでしか引けません。(順手)
これを、引く途中から、リールを外側から上向きにしつつ引いてみてください。(逆手)
人体工学的に、更に後ろに引けるはず。
この部分は、魚を掛けてない状態でも確認が出来ますよ。
ゆっくりと動作をする中で、効率的にかつスムーズに。
大事なのは、「より長く引けること」
これに第2弾での身体の構えと動きが足せたなら……。
そして忘れてならないのは、片手はロッドを引きつつ、反対の手で「同時に」ネットを差し出すこと。
「同時」だからこそ、より後方にロッドを引ける事が大事になるんです。
そこまでできたら……。
「差し出すネットと水平にロッドを引く」事を意識してみてください。
もはや魚が滑るように「ネットイン」しているはず。
華麗な「ネットイン」のフォルムには、なぜ華麗に見えるか?ちゃんと理由があるんですよね。
華麗と見える「ネットイン」だと、見ていても「あぁ。これは確実にネットに入るなぁ」との安心感すらあります。
先ずは理由を知ってからの「模倣」じゃないと意味が無いんですよね。
こういうふうにやるのが正解!と言われても、ただの形だけにしかならない=上達せずに余計に悩んでしまう。
「理由」が分かった今、もう1度凄腕の方の「ネットイン」を見てみてください。
間違いなく、自分の将来の姿に重なりますから!