Xで「That’s on me」を検索すると日本のアカウントで拡散しています。

 

このような新たな表現が知られること自体はいいと思います。

 ただ一方で「I’m liking」を検索すると海外のアカウントでふつうに使われているのに日本のアカウントでは「使えない」とする規則が拡散しているのです。この情報化社会に……

 どちらも新興表現なのに、日本では一方は広がり他方は誤りとされる。likeの進行形は海外の文法学習書では正用と認められているのに。

     Martin Hewings『Advanced Grammar in Use Third edition』2013

 

「状態動詞(たとえば attract, like, look, love, sound など)を現在進行形で使うのは、その状況が一時的または現在のある期間に限られている場合」

 

 10年以上前に英語使用国の学習書が認めている表現。「使えない」とする規則をもとに説明放棄する情報遅れの試験対策書は全く意味が無いです。必要な情報はどんな場合に使うと適切か、ということ。

 

 Xを見ていると、受験英語を頂点とする試験で点数を取るための英語ビジネスが栄え、日本の英語が世界から隔離されている現状を実感します。