“しあわせ”は二度つくられる!?【ウェルビーイング心理教育】

「すべてのものは二度作られる」

という言葉があります。

これは、
スティーブン・R・コヴィの著書、
『7つの習慣』の中に出てくる言葉です。

そこには、
次のように書かれています。

「万物には、まず知的な第一の創造があり、
それから物的な第二の創造がある」※

この言葉が
意味していることは、

私たちが何かを
生み出そうとする時には、
二段階のプロセスがある
ということです。

まずは、
頭の中でイメージする
“想像の段階”、

次に現実に
形あるものにする
“創造の段階”です。

“想像の段階”では、

夢や希望の影響によって、

理想化したイメージに
なりやすい特徴があります。

“創造の段階”になると、
現実の様々な制約を受け入れつつ、
望む形に近づけながら
仕上げていくことになります。

UnsplashのDushawn Jovic

“しあわせ”を

生み出す場合も、
こうしたプロセスを
経るのかもしれません。

まずは、

頭の中で理想的な
しあわせをイメージする
“想像の段階”があります。

“想像の段階”では、
苦痛や困難や悩みなどのない、
完全に心地の良い状態を
思い描くことができます。

UnsplashのJordan Bauer

しかし、
現実は厳しいもので、
様々な制約の中で
苦悩することになります。

“創造の段階”では、
仮にそうした苦悩に
出会うことがあったとしても、

それらを乗り越え、
自分なりのしあわせを
創り出していくことになります。

この時に支えとなるのが、
セルフコンパッションや
レジリエンスや
社会的なつながりです。

人はそのようにして、
より良く生きるために
必要な知恵やつながりを
育んでいくことで、

しあわせを創造しながら、
生きられるようになるのでは
ないでしょうか。

UnsplashのJenny Marvin

しあわせは、
二度つくられます。

一つは、
頭の中でイメージする
“理想のしあわせ”、

そしてもう一つは、
今という時を大切に生きる
“リアルなしあわせ”です。

※今日の記事は、メルマガの記事を修正加筆して掲載。

〈参考文献〉

スティーブン・R. コヴィー著,,ジェームススキナー&川西茂訳,(2008)『7つの習慣-成功には原則があった!』 ‎ FCEパブリッシング.
クリスティーン・ネフ著, 石村郁夫&樫村正美翻訳,(2014)『セルフコンパッション-あるがままの自分を受け入れる-』金剛出版.
Shawn Achor, Michelle Gielan,:Resilience Is About How You Recharge, Not How You Endure.HBR.ORG.June 24,2016.(邦題:レジリエンスに必要なのは、忍耐でな苦回復のための時間).
カレン・ライビッチ,アンドリュー・シャテー著,宇野カオリ訳,(2015)『レジリエンスの教科書』草思社.
鈴木謙介著,(2011)『SQ “かかわり”の知能指数』ディスカヴァー・トゥエンティワン.

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