「迷惑」という概念は、
取り扱いが難しい概念です。
「迷惑」を意識することで、
不要なトラブルが避けられたり
人と円滑な関わりが保てるなど
社会生活上の利点がある一方で、
同調圧力が強くなり
息苦しい感じがしたり、
自己表現が抑制されて、
状況にうまく適応できなく
なることもあるからです。
そもそも「迷惑」とは、
どんな意味を持つもので、
どのように取り扱われて
きたのでしょう?
デジタル大辞泉によると、
「迷惑」という言葉には
次のような二つの意味が含まれています。
①ある行為がもとで、他の人が不利益を受けたり、
不快を感じたりすること。また、そのさま。
②どうしてよいか迷うこと。とまどうこと。
こうしてみると「迷惑」には、
“客観的な要素”と“主観的な要素”が
混在していることがわかります。
また同時に、
人が生きていく上で、
あるいは人と
共に生きていく上で
避けることができないもの、
と言うこともできます。
ですから、
「迷惑」という
概念を取り扱う時には、
それを“無くす”のではなく、
“知恵を持って対処する”ことが
重要と言えるでしょう。
しかし日常では、
「迷惑を掛けない」ことに
重点が置かれ過ぎている
きらいがあります。
これは、
どうしてなのでしょう?
そのヒントになる
興味深い記事を見つけました。
東大新聞オンラインに掲載された
民俗学者の岩本通弥教授ヘの
インタビュー記事です。
記事によると
「迷惑」という言葉は、
時代や社会の変化と共に
前述の辞典で説明されている
幅広い意味から、
公共マナーとしての
意味が強調されるように
変化してきたと指摘しています。
こうしたことは、
「迷惑」の扱いを
難しくしている
一因とも考えられます。
それでは、
迷惑という現象に
“知恵を持って対処する”ためには、
どんなことを意識することが
求められるのでしょう?
そのヒントとなる
興味深い記事がありました。
イラストレーターで
コミックエッセイストのハラユキさんが
東洋経済ONLINEに寄稿したマンガです。
記事には、
ハラユキさんなりの
「迷惑」を取り扱う際の
知恵が書かれていて、
「なるほど」と思うことが、
いくつもありました。
冒頭に記した
辞書に書かれている
迷惑の意味から考えると、
他者の権利を奪ったり、
侵害するなどして“不利益”を
もたらす「迷惑」は
避ける必要があるものです。
一方で、
不快を感じる、
とまどう、まようなどの
「迷惑」については、
意図せずに
生じるものであるため、
対話しながら調整したり
受け入れあったりしながら、
柔軟な対応が求められるもの
であると考えられます。
「迷惑」と向き合う時に、
そうしたことを意識すれば、
状況にあった適切な対応が
可能になるのかもしれません。
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