食物繊維は腸活の要!?【ウェルビーイング心理教育】

近年、心身の健康を
保つための方法として、
“腸活”が注目されています。

“腸活”の目的は、
主に二つあります。

一つは、
腸内細菌の
多様性を保つこと、

もうひとつは、
腸内環境を
整えることです。

この“腸活”の
目的を果たすためには、
乳酸菌やビフィズス菌などの
有用菌を摂ることに加えて、
もうひとつ重要なことがあります。

それは、
食物繊維を
摂ることです。

食物繊維には、
腸内細菌のエサとなって
活動エネルギーを作り出し、
増殖を促す作用があります。

このような
働きをするものは、
プレバイオティクスと
呼ばれています。

腸内細菌は、
その種類によって
エサとなる食物繊維が
異なります。

ですから、
様々な種類の
食物繊維を摂るよう
心掛ける必要があります。

大まかに言えば、
不溶性食物繊維と
水溶性食物繊維を
両方摂るのが効果的です。

不溶性食物繊維は
水に溶けにくい性質のもので、

食べた時に
ボソボソしたり、
ザラザラしたり、
スジがあるような
食感が特徴です。

例えば、
穀物や野菜、
きのこ類やタケノコ、
大豆などの豆類などに
多く含まれています。

不溶性食物繊維は、
腸内細菌の
エサになると共に、
腸管を刺激して
動きを良くしたり、

便のカサを増して
腸内を掃除するのに
役立ちます。

UnsplashのAnna Pelzer

もう一方の
水溶性食物繊維は、
水に溶ける食物繊維です。

水溶性食物繊維は、
オクラのように
ネバネバしていたり、

里芋のように
トロトロしていたり、

リンゴの果汁のように
サラサラとした
食感があるのが特徴です。

例えば、
昆布などの海藻類や
アボカドやキウィなどの果物、
大麦、オーツ麦などに
多く含まれています。

水溶性食物繊維は、
不溶性食物繊維よりも
大腸で発酵・分解されやすく、
ビフィズス菌などを増やして
環境を整えるのに役立ちます。

その他にも、
糖質の吸収を緩やかにし、
食後血糖値の
急上昇を抑えたり、

胆汁酸や
コレステロールを吸着して、
体外に排泄するなどの
効果もあります。

UnsplashのAnna Pelzer

食事を摂る時に
食物繊維を意識することは、
あまりないかもしれません。

しかし食物繊維は、
腸活の要とも言える
重要な役割を果たしています。

ですから、
毎日の食事の中で
意識して積極的に摂るよう
心掛けたいものです。
※ただしバランス良い食事を心がけてください!!