良好なパートナーシップを
長く維持するさせるための、
もう一つの技術は許す技術です。
どんなに気の合う
パートナーであっても、
モノゴトの感じ方や
得意なこと不得意なこと、
求めることなどに
違いがあります。
ですから、
時に大きなズレが生じて
関係性が危うくなることも
あるものです。
そのような時に関係を修復し、
パートナーシップを継続させるために
必要となるのが許す技術になります。
許す技術に関して、
前提として理解して
おきたいことがあります。
それは、
「許す」というのは
感情が主体となるものではなく、
行為が主体となるものである
ということです。
「許す」は、動詞です。
つまり、
心の内に湧き起こる
感情を表す言葉ではなく、
行為や態度などを示す言葉として
用いられているものです。
ここに
“許すことは技術である”
ということの根拠があります。
UnsplashのNathan Dumlao
許す技術は、
いつくかの行為によって
成り立っています。
まず最初に必要なのは、
許すと宣言することです。
これは、
相手だけでなく、
自分に対しても
許す決意を表明する
ことになります。
二つ目の行為は、
許せない思いに浸らない
ということです。
許すと宣言しても、
許せない出来事が
頭に浮かんでくることが
あるかもしれません。
これは、
自分にとって大切な何かが
脅かされたことに関する
自然な反応と言えます。
しかし、
そのまま考え続けると、
やり直しの機会を奪うことになり、
関係の修復はできません。
許せない出来事が
頭に浮かんできたら
その事実を受けいれて、
それ以上その思いに浸らずに
過去のものとして手放して、
今目の前にあることに
集中することが肝要です。
UnsplashのBenjamin Voros
三つ目の行為は、
許したことを
再び持ち出さない
ということです。
許すと宣言した
過去の出来事を持ち出すことが
パートナーシップに与える
ダメージは計り知れません。
パートナーシップの
深い部分に亀裂を
生じることになるため
注意が必要です。
そして四つ目の行為は、
機嫌よく友好的に関わる
ということです。
そうすることで、
相手は許されたことが
実感できるようになります。
これは関係を
修復するだけでなく、
パートナーシップを
より強いものにする
効果があります。
UnsplashのAmanda Sixsmith
良好なパートナーシップを
長く維持するさせるためには、
二つの技術が必要です。
一つは愛する技術、
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