忍耐力を養うことは、
価値あることです。
ここで言う忍耐力とは、
“苦しさを耐え忍ぶ”、
ということではなく、
“快適感情を
先に伸ばす能力”を
指しています。
忍耐力が持つ
価値に関する研究として
特に有名なものは、
ウォルター・ミシェルが行った
「マシュマロ実験」です。
Photo by Wouter Supardi Salari on Unsplash
この実験の
追跡調査によって、
忍耐力を示した子どもは、
そうでない子に比べて、
次のようなことに
関連性があることが
示されました。
・学力成績の高さ
・問題行動の少なさ
・ストレス対処力の高さ
・人生での成功しやすさ
ただし、
2018年に発表された研究では、
社会的・経済的環境を
考慮する必要があることが
示されていますが、
これは忍耐力の価値を
否定するものではありません。
古くから、
「忍の一字は衆妙の門」、
「辛抱する木に金がなる」、
「苦は楽の種」など、
忍耐の価値に関する
ことわざも数多くあり、
大事な徳性のひとつと
考えられています。
しかしながら、
忍耐力を養うのは、
なかなか難しいものです。
なぜならば、
忍耐は快感ではなく、
苦痛をもたらすもの
だからです。
忍耐力が
“快感を先に伸ばす能力”
であるならば、
工夫すべきことは、
今後得られる利益に関する
想像力を高めることに
あるのではないでしょうか。
Photo by Bradyn Trollip on Unsplash
そのためには、
最初は遠く離れた
未来の利益を
考えるのではなく、
期限の明らかな
近い将来の利益を
想像することから
始めるのが賢明です。
その方が快感を
先延ばしすることで
得られる利益を
具体的にイメージしやすく、
忍耐するモチベーションも
保ちやすくなるからです。
脳の報酬系は、
望むものが得られた
時にでははなく、
望むものを得ようと
期待している時から
働き始めることが
わかっています。
これは、
忍耐力を支える
力となります。
Photo by Ivana Cajina on Unsplash
忍耐力は、
非認知的能力に
関わるものであり、
豊かな人生を送るために
役立つ能力です。
日常生活の中には、
少しだけ快感を
後回しにすることで、
より多くの利益が
得られる場面があります。
そうした機会を捉えて
上手に活用すれば、
今後得られる利益に関する
想像力を高めることにつながり、
少しずつでも確実に
忍耐力を養えるのでは
ないでしょうか。
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