キャロル・ドウェックらが行った
モチベーションに関する研究では、
課題に対して
モチベーションが
揺らぐ人たちは、
「自分にその課題が
やり遂げられるかどうか」と考え、
“結果”や“評価”を
気にする傾向がある、
ということがわかりました。
ドウェックは、
この種の目標を
「遂行目標」と
呼んでいます。
この介入研究から、
興味深いことが
明らかになりました。
それは、
モノゴトを行う際に、
達成しようとする目標を
「遂行目標」と捉えた人々は、
簡単にこなせる課題や
自信があることに関しては、
モチベーションが高まり、
難しく感じる課題や
自分の能力不足を感じると
モチベーションは低下し、
継続しなくなる傾向が
見られたということです。
Photo by Michal Vrba on Unsplash
一方、
モチベーションを維持して
粘り強く取り組める人たちは、
目標に対して異なる
捉え方をしていました。
これらの人々の関心は、
「その課題に取り組むことで
自分は何を学べるだろうか」と、
経験プロセスから得られる
“学び”に意識が向いていました。
こうした目標は、
「学習目標」と
呼ばれています。
研究では、
取り組む目標に対して、
「学習目標」という
捉え方をしている人たちは、
簡単に感じられ、
自信がある課題だけでなく、
難しく感じたり、
自信があるとは
言えない課題に対しても、
モチベーションを維持して
取り組む態度が見られました。
Photo by Oliver Sjöström on Unsplash
ここから学べることは、
モチベーションを
維持するための秘訣は、
“結果”や“評価”に
意識を向けるよりも、
その課題に取り組むことの
意味や意義を明らかにし、
“学び”に注目することにある、
ということです。
モチベーションを
直接コントロール
することはできません。
しかし、
目標との向き合い方は、
意識的な選択が可能です。
目標を設定する際に、
経験プロセスから
何かを学び取る姿勢で
取り組むように
心掛けることで、
結果に一喜一憂して、
悩まずにすむようになり、
自己成長を感じながら、
粘り強く取り組むことが
できるようになるのでしょう。
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